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January 17, 2014
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ベネディクト・カンバーバッチ主演の英国ドラマ以来ホームズブームが起きてますね。
こちらは脇役とされていた人物を主役に据えたパスティーシュ。ちゃんとホームズも登場しますよ。


おめざめですか、アイリーン
Good Morning Irene
キャロル・ネルソン・ダグラス


 あの女性=The Womanとして名高いアイリーン・アドラ―が探偵役を務めるシリーズの第二作。舞台を現代に据えた英国版TVドラマ『シャーロック』のヒットも記憶に新しい今日この頃、タイムリーな出版といえよう。
 ホームズのパスティーシュとして主人公に据えられたのはアイリーン・アドラ―。名だたる悪党達がホームズに容易く正体を見破られ捕まっているのに対し、彼女だけは彼を出し抜いた。その印象はあまりにも強いらしく、本書でも「王妃にもなれた女性」という言葉に頷いている。
 さて、本書はそんなホームズと彼女のラブストーリーというわけでは勿論ない。死んだことにされてしまったのを幸いに、街で見かけた刺青入りの死体に興味を持ったアイリーンは、退屈もあいまって自分から事件の渦中に飛び込んでいく。
 そんな彼女を両脇から支えるのが夫で弁護士のゴドフリーと親友のぺネロピーで、後者がワトソン役である。本典でアイリーンが女優という職業に設定されているのは、パスティーシュにとって都合がよい。様々な職業に化けるためにどんな技能を身につけていても、未だ女性の地位が高くないヴィクトリア朝において世間の常識にとらわれない考え方を持っていたとしても、少しも不自然ではないからだ。
前作はホームズ本典のある作品が元になっていて、今回は全くのオリジナルという事だったが、内容自体には『四つの署名』を念頭においているのかな、と思わせる箇所があった。

 大胆不敵で行動力に富み、度胸もあるアイリーンは、モンテカルロが苦手なホームズよりもよほど活き活きとしており、堂々たるヒロインぶりだ。但し、気になる点もあった。「私は、礼儀や慣例を少しもかえりみず無鉄砲に走る二人にいつも歯止めをかける、信頼のおけるブレーキ役を楽しんでいた。彼らのほうも、きわだつ個性とゆるぎない能力を見せつける相手がすぐそばにいることで、かなり励みになったようだ(p121)」というようなことは、彼等の言動で見せればいい話で、わざわざ説明する必要はなかったように思われる。つまりは、語り手であるネルとアイリーンの関係が、ホームズとワトソンのような関係であると言いたいのだが、それは物語の中からでも十分推察できるはずだからだ。


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最終更新日  July 19, 2019 04:50:40 AM
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