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January 18, 2014
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みなさん、こんばんは。

アイガー、メンヒ、ユングフラウはかつて行ったことがある。もちろん北壁に挑戦したのではなく、登山列車でその麓の村に行き、晴れた日にその美しい姿を眺めただけだ。しかしそこに登ってみたいと思う人達がいるのだ。美しい姿とは別の、恐ろしい貌を持っているその山に。


アイガー北壁
NORDWAND

監督&脚本
フィリップ・シュテルツェル


山に登る人達に理由を聞いた時の答えとして、最も有名なのが“そこに山があるから”だ。本編の主人公の一人、トニ―は、かつて恋人ルイーズに、理由をこう語っていた。「かつてトニ―が私に言ったことがある。壁のふもとで上を見上げるとこう自分に問いかける。一体誰がこれを登れる?そして誰がなぜ登りたいなんて思う?だが、そんな事は頂上に立てば皆忘れてしまう。必ず戻って来ると約束したただ一人を除いて。When you're at the bottom - Toni once told me - at the foot of the wall, and you look up, you ask yourself: How can anyone climb that? Why would anyone even want to? But hours later when you're at the top looking down, you've forgotten everything. Except the one person you promised you would come back to. 」

トニ―・クルツとアンディ・ヒンターシュトイサーは、山岳猟兵学校に通っていた。ベルリン五輪開幕直前の1936年夏、ナチス政権は国威発揚のためドイツ人による前人未到の難所アイガー北壁初登頂を強く望んでいた。初登頂を成し遂げた者には、金メダルが授与されると発表される。同じ頃、オーストリアのエディー・ライナーとヴィリー・アンゲラーも北壁挑戦を狙っていた。同じ日に登頂を開始した彼らは途中で合流し、順調に登っていくが、落石によるメンバーの負傷や悪天候に見舞われ……。


トニ―よりもアンディの方が初登頂に乗り気で、トニ―はコンビを組んでいる彼を放っておけなくて参加したというスタンスだ。登頂においてもアンディの方が積極的に意見を言い、経験もあるトニ―は、よほどの事がない限り彼に反対はしていない。きっと今までも、トニ―の慎重さとアンディの積極性がうまく絡み合って、数々の初登頂を成功させてきたのだろう。うまくいっている時はいい。だが、今回の登頂では、アンディの積極性が裏目に出てしまった。そして一つの事が裏目に出ると、その次も、その次も、悪いことは重なってやって来る。こうなると、もう運だけではどうにもならない。

暖かい山の麓のホテルで初登頂を待っている人達の服装は豪華で、豪勢な食事を楽しんでいる。一方、トニ―達はどこの援助も受けずに自転車でやって来て、服装も薄汚れている。登頂中も邪魔になるから最小限の食料しか持っていない。ルイ―ゼは両者の中間に存在する。トニ―と別れベルリンで写真担当に抜擢された時は、初登頂の瞬間を収める事に名誉欲を刺激されていたが、彼等の登山を見ているうち、そして上司の無責任な発言を聞くうちに、よりトニ―達の気持ちに寄り添うようになる。

山はただそこに在るだけだ。だが、気候と手を組めば山はこれ以上ない脅威となる。映画は自然の脅威と人の限界をこれでもかという位に見せつける。そこでは名誉欲も技術も何の役にも立たない。最後には、ただ生きたいというささやかな願いだけが残り、生命力だけが頼りになる。

何かを食べ、何かをしながら見るという映画ではなかった。ずっと画面にくぎ付けだった。

CGを一切使わないで撮影された映画は、一体どうやってあの傾斜や雪崩を撮影できたのだろう?という疑問が次から次へと湧いてくる。俳優達を上から撮影するショットも登場するが、本当に彼等の下には切り立った崖が口を開けて待ち構えている。これもまた前人未到の撮影だったのでは。



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最終更新日  March 25, 2022 02:48:46 AM
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