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January 23, 2014
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みなさん、こんばんは。さて、こちらは陰陽師シリーズの最新作です。


陰陽師 蒼猴ノ巻
夢枕獏

安部清明と源博雅が並んで酒を飲んでいる。時に、博雅が世の中のことわりやら、彼がいい人であることをしみじみと感じさせる台詞を何でもないことのように言う。あるいは清明がちょっと博雅をからかってやろうと、彼が嫌がる呪の話を始める。そうこうするうち、清明が「実はこんな相談を都の何某から言われていて、博雅殿もいていいと言ってるので聞いてもらえないか」と言い出し、成り行きで「ゆこう」「ゆこう」と平安のホームズ&ワトソンが件の所へ出かけていく。それが大抵のパターンであり、本巻第一話の『鬼市』はこのパターンである。依頼人は藤原兼家。藤原氏の権力争いを制した歴史上では相当なやり手であるのに、なぜか陰陽師では、変なものに興味を持って厄介事に巻き込まれる三枚目の線をキープしている。今回も例にもれず「何か面白そうだな~」とフラフラ出ていった先で災難に遭う。彼の場合は大概が自業自得という言葉が当てはまるが、なぜか憎めない脇キャラである。

 さて、『役君の橋』では清明が依頼人と二人で出かけていくことになる。すわコンビの解消か?と色めきたつことはない。単に博雅が宿直だっただけのことである(だめだよ、たまには仕事しなくちゃ。)。そこでこの顛末を博雅が聞いたかどうかさえも述べられていない博雅にとっては寂しい一篇。

 最初に現れた時はライバルだったのに、段々“いいひと”化しつつある芦屋道満が活躍するのは『からくり道士』『仙桃奇来譚』。前者は依頼に従って作品を仕上げただけなのに追い出されたからくり名人の仇をうち、後者は欲と息子の健康の間を揺れ動いて禁断の食べ物に手を出した一般人を、異界の魔の手から守る。

 さて、ほんわかのんびりした雰囲気もいいのだが、やはり敵対する存在がいないと腕のふるいどころもなく、緊張感もない。というわけで、本編より新たなる敵役が登場する。勿論勝負は清明の勝ちであるが、捨て台詞を吐いて去る彼の存在が、これからどのように清明と対峙していくのか楽しみである。


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最終更新日  April 1, 2017 07:45:16 PM
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