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February 7, 2014
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みなさん、こんにちは。ソチオリンピック始まりましたね。
今日はずっと他人の名で作品を発表していた作曲家の会見があってびっくりしました。
ソチオリンピックを前に怖くなってしまったのでしょうか。

こちらはそんなに怖くないミステリーです。

ミステリ作家の嵐の一夜
G.M.マリエット
Death and the Lit Chick

 『コージー作家の秘密の原稿』に続くセント・ジャスト警部シリーズ第二弾。

 ミステリ作家とその卵、ファンや作家エージェントの交流会である病院到着時死亡会議。その会期中に、新進女性作家キンバリー・カルダーの成功を祝う出版社主催の宴が古城ホテルで開かれることになった。同業者たちの妬み渦巻く嵐の夜、停電で跳ね橋が動かなくなり半ば孤立した城でキンバリー・カルダーの死体が見つかる。

 自分が売れていることを鼻にかけ、傍若無人に振る舞うキンバリーが周囲からどう思われていたかは、第一部及び第二部で、彼女の同業者、彼女を獲得したいエージェント、通りすがりのネイラーなど、複数人物の三人称視点で描かれる。表向きは華やかだが裏では“誰が彼女を殺してもおかしくない”怪しい雰囲気が漂うパーティというありがちなシチュエーションの前座を経て殺人が起こり、これもまたありがちだが、小説には疎いが犯罪には詳しいセント・ジャスト警部が偶然居合わせて事件に関わっていく、という構図である。

 ところが、冒頭から彼の様子が少しおかしい。第一部でレストランで見かけた女性が気になり、「こんなふうに彼女をひとりにしておく残酷な連れに対して、ほとんど抑えがたいほどの怒りを感じ」、交流会で再会した彼女―実はミステリ作家でもある―が捜査の協力を申し出ると「きみになにかあったら、ぼくは生きていられないんだ」と断る。いや、恋愛するのは良いけれど、TPOってものが…それに既婚で妻を亡くしてる40過ぎのナイスミドルにしては、まるで少年のような直球勝負で、読んでいるこっちが恥ずかしくなる。同じナイスミドルでも、フランスの『警察署長ブルーノ』シリーズと比べてしまうと、なんて初心なこと!やはり恋愛においてはフランス>イギリスなんだろうか?

 謎解きは、ミステリーのプロばかりが集まる中で、胡散臭そうな人を事情聴取によって容疑者から一人ずつ消していき、その中でキンバリーの別の顔や関係者の事情が明らかになってゆくという定番スタイル。作中のパーティでは、「売れるミステリとは何ぞや?」談議が交わされるが、本作自体は極めてオーソドックスなスタイルのミステリーとなっている。

 セント・ジャスト警部が、ある事に気づいて彼女に連絡しようかな…と思う所で物語は終わっており、二人の恋愛がこの先も描かれることが予測される。『警察署長ブルーノ』シリーズを読んでいる方は並行して読むと、それぞれの国の恋愛事情比較も出来て楽しめるだろう。どうもこっちが『ウサギとカメ』のカメっぽいんだが。


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最終更新日  September 5, 2016 12:37:25 AM
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