【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

コメント新着

お気に入りブログ

ファンシー・ダンス New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

台風つづく ちーこ♪3510さん

父との別れ。 天野北斗さん

松河屋老舗☆ fujiうさぎ=^・^=さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
March 9, 2014
XML
『秘密』がベストセラーになったケイト・モートンの作品を紹介します。


【送料無料】秘密(上) [ ケイト・モートン ]
【送料無料】秘密(下) [ ケイト・モートン ]楽天ブックス

秘密上下巻
ケイト・モートン
The Secret Keeper

『忘れられた花園』で一躍脚光を浴びた著者の最新作。またもや表紙に仕掛けがあり、上巻下巻を並べてみると、同じようなヘアスタイルで服の色が違う二人の女性が腕を組んでいる。

 1961年サフォークで、少女ローレルは母が突然現れた見知らぬ男にナイフを突き立てた場面を目撃する。ショックで気を失ったローレルは、目覚めた時男が死亡し、その正体は近辺に出没していた連続強盗犯だと知らされる。ローレルの証言もあり母の正当防衛が認められたが、その時ローレルが警察に言わなかったことがあった。母に男が「やあドロシー、久しぶりだね」と声をかけたのだ。男も母も顔見知りだったのか?

 次の章では、2011年ロンドン―前の章から40年も時が過ぎ、国民的女優となったローレルは、死期が迫った母親に幼い日の疑問を糺したいと考えるが、ある舞台の台本にヴィヴィアンという女性から母に向けたメッセージを見つける。

 そして次の章は一挙に1941年―戦火のロンドンまで時計の針が回り、ドロシーがヴィヴィアンという女性からある男性の死を告げられる。

 戦時下のドロシー達の行動の次に、2011年に母の秘密を探りに来たローレルの章が配されるなど、自由に時間と場所を行き来しながら、ぴた、ぴた、とパズルのピースが嵌っていくように全貌が明らかになってゆくパターンや、ロマンス、流転の生涯を送る孤児、彼等に襲いかかる邪悪な存在、というモチーフは前作と同じである。但し今回は謎を知る人物=母が存命というメリットがあり、キイとなるうわ言を言ってローレルを導いてくれる。前作では『秘密の花園』が通奏低音となって登場したが、今回は『ピーターパン』がその役割を担う。夢見ることの大切さを教えるという作品のテーマが過酷な状況下を生きる、ある男女を結びつける鍵となる。ローレルが女優という設定や劇を上演するシーンがある事から、今回は“演じる”という事がキーワードになっている。

 さて、二作品通して見ると、モートンの好きなヒロインのタイプが分かって来た。どんな過酷な状況においても明るさと希望と他人への思いやりを忘れない女性だ。彼女が活き活きとし始める場面は前作でヒロインが物語作家としての才を開花させたシーンを彷彿とさせた。
 ローレルが他人になり済ますことが得意な女優という職業を選び、若い頃のドロシーもいい家のお嬢さんになり済ますことが好きだった事から、血は争えないものだ、と思っていた。ところが、それにしては、とある人物がどんどん嫌なキャラクターになっていくので、一体これで物語が収まるところに収まるものだろうか?といぶかっていたが、ここは見事に裏切られた。全てがめでたしめでたし…という形ではないが、『忘れられた…』でラストに割り切れないものを感じた読者も、今度は良い気分になれるはずだ。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  January 26, 2020 08:48:39 AM
コメント(0) | コメントを書く
[海外のミステリー&ファンタジー小説] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.