映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

長く続いた夫婦にも倦怠期はあるものです。さて、このゴージャスな夫婦の場合は…。



最高の人生をあなたと
LATE BLOOMERS
TROIS FOIS 20 ANS



出演
ウィリアム・ハート　イザベラ・ロッセリーニ
監督＆脚本
ジュリー・ガヴラス

紆余屈折しながらも30年に及ぶ結婚生活を送ってきたメアリーと建築家のウィリアムは、3人の子供に恵まれている。ウィリアムの功績を称える表彰式で、メアリーは記憶の空白を感じ、ふと老いの兆候に気付く。60歳を目前にこれまでの人生に疑問を抱き、老後の生き方を模索し始めたメアリーとは対照的に、アダムは事務所の若手スタッフとのプロジェクトに夢中で、睡眠を取るために家に戻る日々が続いていた。円満だった夫婦仲は、少しずつきしみだしていき……。

アクアビクスの教室に通うも、テンポについていけない。クラブで男達が見るのは若い女性ばかり。教師としての経験を生かせれば、とボランティア団体に話を聞きに行けば「高齢者は無償でも感謝して働く」と上から目線の若いスタッフ。日本でも“60を越えても働く場を”なんて言われているが、政策はそうでも職場の見る目はそう変わりはすまい。一方ウィリアムも事務所の資金繰りが苦しく、手堅い「高齢者ホスピス」の設計を依頼されていたが、若い頃の業績に拘る彼は、若いスタッフが「手弁当でもやる！」と意気込む美術館のプロジェクトに参加する。年を取ることに抗おうとしている彼に対して、メアリーが設置した老人用の字が大きくなる電話や浴槽の手すりなどがある家は、否応もなく “ザ・老人”を意識させる。「私は年相応の人生を送ろうとしているのに、ウィリアムは年を取ることを認めようとしない！」と感じたメアリーは、唯一アプローチしてきたアクアビクスクラブの男性と、ウィリアムは事務所の若いメンバーとふとしたことで関係を持ってしまう。あれこれと悪あがきしたものの、彼らより年長の女性の達観した生き方には叶わず、やっと自分のスタンスを見出す。金も子供も地位も恵まれたカップルがすったもんだの果てに元に収まるフツーの物語。

イザべラ・ロッセリーニはロッセリーニ監督とバーグマンの娘。若い頃はほっそりしていたのに、役柄なのかふっくらして、水着を着た時のパンパン具合がすごい。すっかりイタリアのマンマになっていた。

ラストシーン、セックスで「こんなの誰に習ったの？」と聞くメアリー。一体何をやったの、ウィリアム。


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