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August 28, 2014
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今日は半袖の服を着ていると寒いくらいでしたね。いよいよ夏休みも終わりに近づいています。
おちいさい方(『花子とアン』のまね)は宿題はお済みでしょうか?
それにしても『花子とアン』の割には『赤毛のアン』との出会いが随分と後になって出てくるんですね。
赤毛のアンシリーズを読んでいる人には思い当たるエピソードがありますが、全く知らない人などは
いつテーマが出てくる?と思うのでは?

さて、今日ご紹介するのははねっかえりのヒロインが活躍するファンタジー小説です。

剣姫
Graceling
クリスティン・カショア
ハヤカワ文庫FT

 表面上は微妙な均衡を辿っていた七王国のうちのひとつ、ミッドランズ国王の姪・カーツァは、左右の目が違うオッド・アイの持ち主だった。この世界では、賜とよばれる超人的な才能に秀でた者だけがその特徴を持つ。彼女の才能は、幼い頃はずみで従兄を殺してしまった事で皆に明らかになる。それ以来、国王は他国への脅しとして実の姪を差し向けていた。だが彼女はその陰で秘密組織を作り弱き人々を助けていた。あるとき拉致されたリーニッド王の父を救出したカーツァは、賜持ちの男性と出逢うが、なぜか自分をわざと逃がしてくれたような彼の。事が気になって…。

 異世界を舞台に据えたファンタジーにしてヒロインの成長物語。3部作構成の第一作で、つい先ごろ読んだ『炎と茨の王女』といろいろ比較した。「とんでもなく美人でモテているが、本人にはその自覚なし」という設定は『炎と茨~』の登場したての頃のヒロインが知ったら、きっと泣いて悔やしがるはずだ。一方『炎と茨~』のヒロインの優れた点は、人生を支配しようとする存在はいるものの、彼女の能力を利用しようとする存在が現れないところだ。『炎と茨~』はヒロイン自身が自分の真実の力や使命に目覚めていないという違いはあったが、叔父の用心棒のような役回りをやらされているカーツァは、明らかに屈折している。それだけの戦闘能力があれば、非道な叔父を倒してクーデターでも起こせばいいところだが、実のところ、彼女が怖れているのは叔父ではなく自分だ。まあこのあたりは「自分って何だろう?」と問い続けながら自我を確立していくティーン層が大いに共感できるポイントだろう。
 八方ふさがりの彼女が、自分と同じ能力の持ち主―しかも異性―と出逢うことで、恋に人生に前向きになっていく。鈍感でオクテだった姫様が、恋を知った途端に大胆になる(そして妊娠を気にする!)のは『炎と茨~』との共通要素で、恋に落ちて大胆になる姫様のイメージはすっかりファンタジー界では定着したのだろうか。惜しむらくは、彼女が倒すべき相手が意外とあっけなく倒れてしまい、試練を乗り越えて成長した!とカタルシスを感じられなかったところだ。そこに至るまでの方がずっと苦労している。


 邦題は“剣姫”というタイトルであり、確かに剣を持つと無敵な彼女だが、気になる男性との手合わせといい、後半登場するサバイバルライフといい、剣よりは鉄拳を振っている。その事が気になる読者は結構いたようで、ネット上でそれらに言及したコメントを多数読んだ。但し、この“剣”という意味には、彼女自身が寄らば他人を傷つけずにはおかない剣のような存在であったことからネーミングされたのではなかろうか。


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最終更新日  April 2, 2016 07:05:55 AM
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