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September 3, 2014
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みなさん、ゴルフはお好きですか?ゴルフ発祥の地、イギリスから生まれたユーモア短編集を紹介します。

ゴルフ人生
The Golf Omnibus
P・G・ウッドハウス

「ゴルフ・ウィドウ」なんて言葉がありました。休みになると夫がゴルフに出かけてしまうため、家に取り残された妻は、まるで未亡人みたいなものだ、と言うのです。こんな時、帰ってきた夫に、妻が言う事は決まってます。
「あたしと、ゴルフと、どっちが大事なの?」

結婚したならば、開き直った者勝ちでしょう。でも、恋愛中はそうはいきません。『ジーヴズ』シリーズで人気を博したイギリス人作家・ウッドハウスの短編には、そんな「恋愛か、ゴルフか」という究極の選択を迫られる若者達が登場します。なんてったって、若者です。愛の力には、かないやしません。かくて彼等は、ゴルフに関してこれっぽっちも関心を抱いてくれない恋人のために、泣く泣くゴルフの話題を封印するのです(「アーチボルドの勝利(Archibald's Benefit)」&「カスバートの成功(The Clicking of Cuthbert)」)。
カスバートの場合は、特に悲惨でした。ロシア的な英国作家にのぼせてしまった恋人に、「英国作家に英国的になって欲しいなんて誰が思うものですか。本当に成功をするのには、ロシア的だとかスペイン的とか、何かそんなものにならなきゃなりませんわ。」と、訳のわからない理屈で、ゴルフを馬鹿にされてしまいます。ああひどい。神も仏もないものか。生憎どちらも多忙でしたが、ヘタの横好きゴルファー、ウッドハウスがおりました。彼が用意した結末は、前半のヘタレっぷりを見事に挽回する痛快さ。作中人物にちゃっかり自分の名前を登場させているのも、ご愛嬌でしょう。ちなみにこの話、盲目的な外国崇拝をする英国人への皮肉とも取れるのです。

誰もがカスバートのような幸運を手に入れるわけではありません。「ゴルフか、愛か」の選択を避けたければ、モーティマー・スタージスのように、最初から伴侶はゴルファーと決めておくのが良いのです。(「心千々に乱れて(Sundered Hearts)」)でも、そんな理想の女性、都合良くいるのでしょうか?さて、高貴なスポーツとして尊敬されてきたゴルフです。彼等は銃を構えて撃ち合う代わりに、勝負をゴルフでつけます。血の流れない決闘というわけです。うーん、スマートですなぁ。(「女というものは(A Woman is Only a Woman)」)
またゴルフは、「人の本当の性格を見抜く唯一の方法はだね、その男と一緒にゴルフをしてみることだよ」と、人物評価の方法としても、認められているようです(「ゴルフ人事異動(Ordeal by Golf)」)。『あなたは自制ができますか?』という本まで買って昇進ゴルフに挑んだミッチェルの首尾は、どうなったでしょう?
続きは本書でご覧下さい。ゴルフは「北に向けて打ったら北北東か西の方に飛んでしまう」腕前だったウッドハウスですが、物語は、ホールインワン級の面白さ。

9篇中8篇が「最長老メンバー」もしくは「賢者」が、若者ゴルファーに語る形式を取っています。うーん、ゴルフで人生が語れてしまうのか。深いですなぁ。

他に「スリーサムの悲喜劇(A Mixed Threesome)」「ジョージ・マッキントッシュ救わる(The Salvation of George Macintosh)」「ロング・ホール(The Long Hole)」「アキレス腱(The Heel of Achilles)」収録。






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最終更新日  September 3, 2014 03:50:05 AM
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