映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。アメリカは移民の国ですが、それだけに昔も今も悩みの種のようです。

十字砲火
Crossfire

出演
ロバート・ミッチャム　グロリア・グレアム 　ロバート・ライアン

監督
エドワード・ドミトリク

音楽
ロイ・ウェッブ

　ある夜、一般市民が撲殺されるという凶悪事件が発生した。夜バーで出会った復員兵が疑われるが、捜査を担当するフィンレイ署長は最初からある人物を犯人だと睨んでいた。
「無知な男は自分と違うものや理解できんことを笑う　実は恐れてるんだ　そして憎みだす」
「Hating is always the same, always senseless. One day it kills Irish Catholics, the next day Jews, the next day Protestants, the next day Quakers. It's hard to stop. It can end up killing men who wear striped neckties. Or people from Tennessee.憎悪はいつも同じだ　意味がない　アイリッシュカトリックの次はユダヤ人へと連鎖する　止められん　そのうち縞のネクタイが理由で殺される　テネシー生まれも理由に」

これはいずれもフィンレイ署長の言葉だ。なぜ彼が最初からある人物を犯人と見なしたかがわかる台詞になっている。
原作にせよ映画にせよ、差別意識の糾弾がテーマとなっていると思われるが、その主張が表面に現れるのは後半になってからだ。それまではわかりやすく犯人と目される人物がいるにも関わらず、兵士、署長ともに彼を探していて、展開としてはややもどかしい。

　ロバート・ブルックスの原作「The Brick Foxhole」では同性愛者嫌いの人間が同性愛者を殺した事件だったが、映画では反ユダヤ人感情を抱く復員兵が犯人に変更されて、公開当時社会的にも大いに話題になった。折りしもハリウッドの“赤狩り”旋風により監督のドミトリクは喚問され、ハリウッドから追放されたといういわくつきの作品。ジニーを演じたグロリア・グレアムは、この役が彼女のお気に入りであることを明かす。ロバート・ライアンがアカデミー助演男優賞にノミネート。


​
十字砲火 [DVD]​​ぐるぐる王国DS 楽天市場店​