映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。
スコットランドの独立を巡る国民投票が行われますね。昔エディンバラに旅行したことがあります。それほど独立心の強い地域という印象はなかったのですが。スペインでも独立を望んでいる州がありますね。でも力で抑えようとしないだけ平和なんだなと思います。どのような結果が出ても。

さて、今回はアメリカ映画を紹介します。


ロスト5
Jules Verne's Mysterious Island
原作ジュール・ヴェルヌ

物語の始まりは、アメリカ南北戦争時代のバージニア州リッチモンド。南軍に捕まった北軍の5人は気球を乗っ取って脱出を試みるが、嵐に巻き込まれる。彼等が目を覚ますと、気球は知らない無人島に到着していた。その島は、時空の狭間に迷い込んだ者達の墓場であったのだ!21世紀からはジュールスとアビ―の姉妹がバミューダトライアングルから迷い込む。彼等を待ち受けていたのは、凶悪な海賊や謎の恐ろしい獣、そして今にも噴火しそうな火山だった。彼等は一刻も早くこの島から脱出しなければならない。果たして間に合うことが出来るのか？

逃げる途中でまず、気球の存在を彼等に伝えるだけに出てきたような威張った新聞記者ギデオンが誤って気球内で撃たれて死ぬ。次に島に着いてハーディング大尉の姿がない間に、臆病者（coward）と言われた逃亡兵が何者かに襲われてグロな姿で見つかる。次に北軍兵士たちを追ってきて常に彼等と反発してきたペンクロフト。彼は自分のではない行為を手柄にしてあっさり嘘を見抜かれたり、「安心だ」と夜中に出ていって怪物に追いかけられたりする困ったちゃんキャラ。最後まで生き残ってハーディングと対立するパターンかと思われたが、結局は自分勝手な行動に走った挙句、大ダコの破壊力のすさまじさを見せるための捨てキャラに。このようにどんどん元のメンバーが倒れていくB級王道パターン。

200年の時を越えている割にはカルチャーギャップをあまり感じない南北戦争の生き残りたち。「私達の今の大統領は黒人よ。アフリカ系アメリカ人と呼ばれているわ」とジュリ―に教えられて感無量の黒人兵ネブのシーンはそれなりに感動したが、行方不明になった船や飛行船が浮いているのを見て「あれはアメリアのかしら！」とジュリ―が世界の謎が解明されたことに興奮している場面は興ざめ。いやだってもっと大事な事があるし。

それにしても散々じらせて脱出した先がわからないって何なんだこの結末は。ヒットしたら続編を作るつもりだったとでも？何でこんなジュール・ベルヌの原作の跡形もないような話にしてネモ船長が出てくるんだろう。

映画「ロスト5」
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