映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

エディンバラやグラスゴーには行ったことがあり、今回の独立の可否を問う投票をはらはらして見ていました。
独立したい人がいる以上、望ましいことなのだろうけれど、通貨のことやその他諸々を考えると
難しいのではないかな、と。

こちらは貧しい環境下で生きるイギリスの少女の物語です。



フィッシュ・タンク
Fish Tank
出演
マイケル・ファスベンダー
カンヌ映画祭審査員賞

ミアを取り巻く環境は劣悪だ。労働者階級のアパートに住み、粗暴な隣人たち、昼間から酒を飲む母親と口汚くののしることを早くも覚えた妹。彼女自身もやり場のないフラストレーションから、常に周囲とトラブルばかりを起こしてきた。ダンスだけが彼女が自分を表現できる手段だ。ある日ミアは、台所を上半身裸でうろつき回る母親の友人のコナーと出逢う。コナーはミアたちの生意気さを意に介する風もなく、自然と一家に入りこんでくる。初めて自分をまともに扱ってくれる大人の男にミアは惹かれていく。女性ダンサー募集の張り紙を見たミアは、コナーの応援もあり、挑戦しようと思いつくが…。

携帯をかけるミア　キ―リ―の留守電を聞いて「キ―リ―　あたしよ。どうしてるの？3回もメッセージを残したのよ。ごめんねって言ったわよね？あたしがどんなだか知ってるでしょ？むかつく。電話して。馬鹿女Keeley, it's me. What's going on? I've left like three messages. I said sorry, didn't I? You know what I'm like. I was pissed off. Ring me back, you bitch. 」
冒頭から苛立っているミア。母親は親というよりまだ女でいたいタイプで、年頃の娘やその妹がいるのに仲間を呼んで酒盛りをするわ、彼氏とセックスするわやりたい放題。そんな母親の元で育った妹タイラ―は既に煙草は吸うわ4文字熟語を連発するわ、もう立派なビッチ予備軍。家は彼女の安住の場所ではないのだ。
ごみためのような場所から出ていこうとするミアは、気になる男性テイラーの勧めでダンスで身を立てようと考える。彼女が並行して気にするのは繋がれた白い馬だ。逃がしてやろうとして男達に捕まるが、何度追い払われても彼女は馬の元に戻ってくる。繋がれた馬が自分のように思えてならないのだろう。しかし年老いて馬は亡くなり（16歳、ミアと1歳しか違わない）、ダンスに見切りをつけたミアは自ら軛を断ち切る。馬絡みで知り合った男の子（といっていいくらいの年齢）と街を出ていくミアを母親も妹も止めない。全く情がないわけではないが、一緒にいたところで、これから3人の間に新しいものが生まれることはないのだろう。
少女の成長と旅立ちを描いた青春映画。
ミアを演じたケイティ・ジャーヴィスは演技経験が全くなくこの作品がデビュー作。キャスティングディレクターが彼氏と電車の駅で喧嘩している彼女を見てスカウトした。脚本は部分毎に渡されたため、俳優達はストーリーがどのような流れになっているのか知らないまま演技した。

映画「フィッシュ・タンク」
この作品情報を楽天エンタメナビで見る

【楽天ブックスなら送料無料】フィッシュ・タンク ［ ケイティ・ジャーヴィス ］楽天ブックス