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October 10, 2014
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カテゴリ:アメリカ映画
みなさん、こんにちは。3連休に台風がぶつかってきそうですね。
こちらはスペインのゴヤ賞で有名なゴヤを脇役に据えた映画です。

宮廷画家ゴヤは見た
GOYA'S GHOSTS

出演
ハビエル・バルデム ステラン・スカルスゲールド ランディ・クエイド ナタリー・ポートマン 
ビビアン・スー
監督
ミロス・フォアマン
脚本
ミロス・フォアマン ジャン・クロード・カリエール

18世紀末スペイン、ゴヤは国王カルロス4世の宮廷画家に任命される一方、権力や社会を批判する絵画も描いていた。彼の絵画を批判する僧侶達に、ロレンソ神父は「彼こそが正しい事をしている」と擁護し、異端審問の強化を訴えるのだった。ゴヤに肖像画を依頼したロレンソ神父は、彼が書いている少女の絵に目を留める。そのモデルは裕福な商人の娘イネスだった。ところが、ロレンソ神父の命で酒場をうろついていた男達が、豚肉を食べようとしないイネスにユダヤ教徒の疑いをかけてしまう。

ゴヤは『裸のマハ』に登場した時も、傍観者兼探偵だった。物を“見る”ことを主とする画家である故か、行動する人としては設定しづらいのかもしれない。そこへいくと今回は傍観者の要素も確かにあるが、よく行動する人でもある。ナポレオンの侵攻により行き先を失ったイネスが訪ねて来ると、ロレンソ神父の元へ行き、彼女の娘を探すよう頼む。その後もロレンソ神父が隠してしまったイネスの行方を探したり、娘との再会に骨を折る。単なるパトロンの娘やモデルの一人に対する接し方ではない。美しく無垢な頃を知っているだけに、その変貌ぶりに心を痛めたのか。『裸のマハ』では権力者との関係も利用して王族や貴族に取りいった様子も描かれたが、本作ではとことん良い人として描かれる。

映画で描かれるのは、ゴヤのモデルをつとめた二人―イネスとロレンソ―の、激動の時代における生きざまである。宗教界と俗世、男性と女性、若者と中堅、相反する要素を持つ二人が関係を持ったことで、運命が分かれてゆく。

兄達とふざけていた酒場での何気ない行動を見咎められ、異端者として拷問を受けるイネス。やっと外に出る事ができた時には、口はひん曲がり、髪は白髪交じりになっていた。だが、変わり果てた外見とは異なり、ロレンソ神父の本性には気づかず、自分を捨てた事に恨みごと一つ言わず、無心にいなくなった娘と3人で暮らそうと信じ込んでいる辺りは昔のままだ。運命に流されていく事しかできなかったイネスが、たった一つすがろうとしているものは、幻想でしかない。

ロレンソも劇的に運命を変えた一人だ。彼も外的要因によって変えさせられた要素はあるが、イネスのように流されてはいない。フランス革命に身を投じ、かつての上司だった聖職者たちを追いつめる。それでいてイネスとの事はとことん隠そうとし、娘と会わせないように画策する。彼にとって聖職界とは、権威を高める場ではあったが、自らの精神を高める場ではなかった。それだけに、最後の選択は意外だった。彼はあくまでも生きることを優先させると考えたからだ。無垢であったがために穢されたイネス、欲望に身を任せてその挙句に自らを滅ぼしたロレンソ。二人は、激動の歴史に翻弄されたスペインという国の二つの貌でもあるのではないか。


宮廷画家ゴヤは見た
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最終更新日  October 10, 2014 07:24:51 AM
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