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カテゴリ:海外のミステリー&ファンタジー小説
またまた週末台風到来ですね。家にいる間こんな本はいかがですか。
フランクを始末するには Milo and I アントニー・マン 優秀な刑事というのは、事件をつねに純真な目で見る。凝り固まった考えや偏見にまどわされることなく、あらゆる事実や証拠に等しく目をくばる。 うんうん、その通り。『マイロとおれ』の世界では、純真な目で事件を見るために赤ん坊を捜査現場に同行させるという天真爛漫計画(能天気なネーミングだ)が実行されている。おれが同行したのはマイロという赤ん坊で、捜査現場に行っても動物や物の名前など極めて断片的なことしか口にしない(当たり前だ)。にもかかわらず、その片言がヒントとなって殺人事件が解決されてしまうという、パターン化しようと思えばできなくもないストーリー。ただコメディタッチでぽんぽん進むのであまり意識していないが、Sense Of Wonder(不思議さを感知する感性)を持っているからという理由で、殺伐とした現場を赤ん坊がよたよた歩いてる光景は想像するとぞっとする。 こういうスタイルもあるのか、でも一度しか効かないアイデアだなと思ったのは『買いもの』。その日の買い物リストが列挙されているだけなのだが、ほぼ毎日キャットフードを買っているから「ああこの人猫飼ってるんだな」と微笑ましくぺらぺら頁をめくっていると、時々ぎょっとするようなものがリストに並ぶ。というかそんなもの買い物リストに載せるか普通。後で何かの証拠になるから隠すだろうに。ラストはおよそ平凡なものになっているが、ここで一発どーんと爆弾を落としても良かったかな。 『エディプス・コンプレックスの変容』と『プレストンの戦法』にはチェスが出てくる。いずれも何とかして勝とうとするチェスプレイヤーの行きすぎた狂気が高じた時に何かが起こるというパターン。『エディプス…』の方は「もしかしたらこの人は次にこれをやるんじゃないだろうか?」と読者を誘導していく節が見えて、その流れに乗っていくとすとん!と落とされる。『プレストンの戦法』の方が唐突だった。 一篇読むごとに何か心に残っていくというより、ラストに来て「あっそうなったのか!」と驚きとしばし後味を楽しむような感じの短編集。 それにしても著者がネット上に公開しているという「上がったり下がったりのエレベーター・ミュージック」(なんだこの当たり前すぎる能天気なネーミングは)なるインストルメンタルの作品を聞いてみたいような聞いてみたくないような。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】フランクを始末するには [ アントニー・マン ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
October 11, 2014 12:01:12 AM
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