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November 9, 2014
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みなさん、こんにちは。羽生君のまさかの衝突事故びっくりしましたね~。よく2位に入ったものだ。
さて、今日も北欧ミステリシリーズを紹介します。

白い雌ライオン
Den vita lejoninnan
ヘニング・マンケル

 実在したボーア人の秘密結社『兄弟の絆』をモデルに、南アフリカに誕生したある組織の結成メンバーの決意表明からこの物語は始まる。「ボーア人は決して降伏しない。」

「誰に」降伏しないのかはしばらく置いといて、次に登場するのは道に迷ってしまったスウェーデンの女性不動産業者ルイーズだ。道に迷ってしまった彼女は突然銃口を向けられる。

 それから3日後、父親が結婚するという知らせと空き巣に入られた事に怒りまくっているヴァランダー警部がルイーズの夫から失踪の知らせを聞く。さてここでヴァランダーに先んじてルイーズの運命を知っている読者は「さあ、いつ真相に辿りつくのだろう?」とちょっとした優越感を感じながら待。ところが彼女自身にちょっとした秘密があったり普段の彼女からは想像できないものが見つかったりと、なかなか「彼女自身は単なるとばっちり」という答えに辿りつけずうねうねしている。更に彼女が探していた家に近い所で爆発が起こり、黒人の指と南アフリカ製の銃が見つかる。おや、どうやら冒頭の決意表明と何だか関係がありそうだ。

 というわけで、先のレビュアーが述べているように、「殺人事件の捜査」という本来のミステリ要素は途中からすっかり影が薄くなり、南アフリカで進行しつつある陰謀へとテーマがシフトする。X-DAYを目指して陰謀を進める側、察知して阻止する側の攻防は映画『ジャッカルの日』を彷彿とさせる。但し異なるのは、南アフリカ出身の殺し屋を追っていた関係で計画を察知して知らせることはするものの、ヴァランダー自身はその阻止に現地まで出向くことはない点である。

 本書が刊行されたのは南アフリカで1993年でアパルトヘイトが撤廃され、全人種が参加する初の自由選挙がおこなわれていた頃だ。その事もあって、ヴァランダーが出逢った殺し屋に代弁させる南アフリカへの想いが熱い。ヴァランダー自身も多分に影響されたのか、刑事としてあるまじき振る舞いに及ぶ。これまでいくつもの北欧ミステリを読んできたものの、ここまでする刑事はいなかった。もちろん彼自身の正義感に裏打ちされたものであることは良くわかるのだが、今まででいちばんあぶない刑事である。
 家族まで巻き込まれたこの事件を乗り越えて、彼がこの後あぶ刑事卒業となるのか、大いに興味がある。


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最終更新日  November 9, 2014 02:20:32 PM
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