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November 17, 2014
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みなさん、こんばんは。あっという間に週末が終わってしまいました。
さて、北欧ミステリも第七弾の紹介になります。やりたい放題やってきたはみだし刑事にも危険信号が…。


背後の足音(上下)
Steget Efter
ヘニング・マンケル

 イースタ警察署に、夏至前夜に友人と出かけて以来行方不明の娘を捜してくれという母親の訴えが出されたが、刑事達は季節がら、失踪者が若者とあって本気で探さない。ヴァランダーは捜査会議を開くことにしたが、3人の部下のうち地味だが確実に結果を出す几帳面なスウェードベリが欠席する。不審に思ってアパートを訪ねたヴァランダーは、彼が頭を撃ち抜かれて殺されていたのを目撃する。そして犯人を探す過程で、ヴァランダーは彼のことを何も知らなかったことに気づく。

 八作目『ファイアーウォール』から先に読んだが、この作品との共通点はまさにここだ。ヴァランダーが身近な人のことを知っているようで知らない事が次作では更に鮮明になり、彼に手痛いしっぺ返しを食らわせる。その兆しは本作にも現れており、しっかりとした伏線になっている。強力なリーダーシップも規律を無視した単独行動も、結果を出せている間はいい。更に、絶対の信頼関係で結ばれた仲間がいれば言うことはない。しかしひとたび失敗すれば、その責任は全て自分に降りかかるし、信頼を裏切ることになる。更に今回ヴァランダーは、医師から糖尿病の疑いありと宣告されているにも関わらず無茶をして倒れてしまう。仲間の信頼、健康、体力、知力。シリーズ序盤では、ヴァランダーの心が揺れ動くのは事件に対してのみだった。しかし回が進むにつれて、盤石であるはずだった彼自身や周辺が揺らいでいく。

 そんな中でもヴァランダーはスウェーデンという国をしっかり見据えている。犯人単独、事件単独といった捉え方をせず、起こった事件はスウェーデンという国が抱える病巣が表に出てきたものだと考える。今回の犯人像もかなり特異であるが「誰でも良かった」「死刑になりたかった」という理由で無差別殺人を起こした若者の事件を体験している日本ならば、よそごととはとても思えないのではないか。心の闇は、北欧にも東洋にもある。

 スウェーデンを覆う闇、病巣をたった一人がどうこうできるわけではない。しかしどうこうしてしまおうと徒手空拳で立ち向かう男がいるとすれば、やはり彼なのではないか。


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最終更新日  November 17, 2014 12:02:14 AM
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