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November 22, 2014
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みなさん、こんばんは。3連休は結構暖かいみたいですね。今日も暖かかったです。
俳優さんの結婚話が続きますねぇ。

さて、ヴァランダーシリーズの作者、ヘニング・マンケルの単発ものを紹介します。

タンゴステップ(上下)
Danslararens Aterkomst
ヘニング・マンケル

 夜な夜な人形を相手にタンゴを踊る元警官モリーンが、タンゴのステップを踏まされて殺された。誰が、なぜそんな殺し方を?モリーンにかつて新米のころ指導を受けたステファン刑事は自らの病との恐怖と闘いながら、彼の死の真相を追い求める。だがそれはモリーンを、そして自分自身を知ることにもなるのだった。

 同じ著者だからか、それとも著者の好みがそうなのか、ステファンには、マンケルの人気シリーズの主人公で、スウェーデンきってのあぶない刑事ヴァランダーとの共通点が沢山ある。
 

1.不法侵入はお手の物 
勝手に人の家に入ってクローゼットをあさる。この時当事者は特に容疑者でも何でもないんだから、犯罪でしょうこれは。今回は相対する刑事が好意的だったから良かったものの、本来なら不法に得た情報や物に、証拠としての能力はないはず。

2.自分がこうと思いこむと猪突猛進
「捜査に首を突っ込むな」と地域警官に言われても幾度も現場に立ち戻って来る。いや、そうしないと話が進まないんですけどね。

3.恋人がいながらも近くに美女がいるとフラフラ
恋人から何度も「いつ帰ってくるの?」と電話がかかってくるのにつれない返事しかできず、現れた美女に部屋に誘われるといけない妄想を抱く。マンケル作品の男性はみんな女性の気持ちがわからんのか。

4.病気を抱えていても、つい捜査の方に関心がいってしまう
病気が怖いということもあるのでしょうが、気にしてる割にはなかなか治療に気持ちが向かない。

5.背後から襲われて危険な目に
間違ってもゴルゴ13みたいに後ろに目があるというタイプではない。何度後ろから殴られてるんでしょうか、この人。37歳だよね、もう少し反射神経よくないか?

 ヴァランダーのような連作長編であれば、その中で少しずつ主人公のバックグラウンドを明かすという方法も取れる。しかし本作でステファンに大きなトラウマを投げ込んでいるので、あまり彼のシリーズを引っ張る気はないのかもしれない。

 全てが終わった後で、ステファンがある人物に会いに行く。犯人や動機のどんでん返しをするなどということはなく、ある人物を通じて「悪意は個人のものにあらず」と、マンケルが言わせたことが、本当のテーマだったのかもしれない。


「邪悪な考えを持つ人間たち、人間蔑視、人種差別は今日も厳然として存在します。でも、その思想はいまでは別の名前、別の手段をもっているのよ。今日では戦場で軍隊が戦うような戦争は存在しない。憎悪の対象になる人間たちに対する襲撃はほかの形で表される。下のほうから、ということもできますね。いまこの国、ヨーロッパ全体は内側から爆発しようとしている。弱者を侮り、移民を襲い、人種差別をすることで。それはあらゆるところに見られる。そうじゃありませんか?そしてその動きに対して、わたしたちは断固として対抗する決定的手段を持っていないのです」

 悪は思いもよらないような姿形で影に潜み、表に出る隙を窺っている。それらと必死に闘う者達の一人が、言動は危なっかしいが、正義感だけは誉められる(倫理観は…不法侵入があるからダメでしょうな)ステファンやヴァランダーなのだろう。
 

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最終更新日  November 22, 2014 01:08:46 AM
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