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みなさん、こんばんは。今夜も熱帯夜ですね。

映画セインツ　-約束の果てをみました。　


セインツ　-約束の果て
AIN'T THEM BODIES SAINTS

出演
ケーシー・アフレック　ルーニー・マーラ　キース・キャラダイン

　ルースが妊娠し、一緒に窃盗などを繰り返してきたボブとルースはこれを最後にしようと銀行を襲うも、ルースが拳銃で放った弾丸が保安官パトリックに当たってしまう。そこでボブは、ルースの身代わりとなり投降し刑務所へ。4年後、娘を育てるルースのもとに、ボブが脱獄したとの知らせが入る。そのころボブは危険を冒し、ルースのもとへ向かっていた。

　「これを最後にまっとうになる」悪党がそんな事をいってうまくいったためしがない。その道から抜けられないから、という理由も確かにある。また、今までは「何があってもこれ（強盗）をする！」という堅い決意があったのに、「まっとうな暮らし」という甘い言葉に心が揺れていたからだろうか。襲撃は予想通りの結果になる。銀行強盗をした3人のうち、1人は銃弾に倒れ、1人は身代りとなって刑務所へ、そして1人は子供を生み母親へ。死んだ1人を除いては、皆続いて行く現実と否応なしに向きあわされる。もう夢を見てはいられない。

　ボブはせっせとルースに手紙を書く。約束した通り彼女と娘と暮らすことが彼の未来だ。しかし恋人を待っている4年の間、ルースは幸せになれなかった。「ずっと眠っていなくて疲れた。I haven't slept in four years. And I'm tired. I'm so goddamn tired.」と彼女に好意を抱く保安官に呟くルース。支える手はすぐそこにあるのに、ある秘密を抱えているためにその手にすがれない。更には恋人、そして娘の父であるボブへの愛情もある。

　誰かが感情を爆発させることもできるのに、それをしない。言いたい事を言わずに手紙に書いて間接的に伝えようとしたり、じっと見つめたりする、大人の男女にしてはもどかしい展開が続く。エキセントリックなリスベットを演じたル―ニ―・マ―ラがこんなに感情を抑えた役が出来るなんて。

映画「セインツ　-約束の果て-」
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