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March 13, 2016
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みなさん、こんばんは。

前の所を退職して有給をとっていたのでずーっと休んでました。
月曜から新たな職場に出社です。映画に行ったりスポーツクラブ行ったり、休ませてもらいました。
さあ、普通のペースに戻らなきゃ。

さて、こちらはフランスでは有名なミステリ小説です。

黄色い部屋の秘密〔新訳版〕
Le Mystere de La Chambre Jaune
ガストン・ルルー

密室ミステリは推理作家が好んで取り上げるテーマの一つだ。ガストン・ルルーもまた、本作でこの謎に取り組んでいる。但しタイトルが「謎」から「秘密」に変わったことで、少しネタばれしている感はある。なぜならば「謎」は明かされないかもしれないが、秘密は持っている者が明かせば解決できる―つまり答えはある―からだ。

 若干18歳の新聞記者ルールタビーユは、扉も鎧戸も窓も閉まっていたのに何者かが侵入し、令嬢が襲われた事件に挑む。ライバルはパリ警視庁の名刑事ラルサンだが、ルールタビーユの彼に対する評価は

ラルサン、あなたはお話の中の刑事そのものだよ!コナン・ドイルの読みすぎなんだよ。シャーロック・ホームズがあんたを馬鹿にしちまったのさ!


と、やや手厳しい。とはいえ、ルールタビーユの


「あることが絶対にその方法でしか考えられない時には、『可能性としては、それも考えられる』なんて曖昧なことを言ってはいけない!」


という持論は、ホームズの

「不可能なものを排除していって、残ったものがどんなに信じられないものでも、それが真実。」


と響き合い、第三者から見ればさほど両者が違っているとは思えない。ルールタビーユの推理は自ら名付ける『論理の輪』が基礎となり、その基準に合わないものは受け付けない。ただその論理の輪とは「自分の理性が生み出した論理」に基づいており、結局のところルールタビーユの主観に左右されることには変わりない。そしてルールタビーユ自身が、ワトソン役サンクレールに言わせれば

「私はこれまで、この若者ほど独創的な考え方をする人間を見たことがない」


と評されるほどのカワリモノだとすれば、案外知らぬは本人ばかりで、ホームズとの相似は結構ある。
考えてみれば当たり前で、過程が第三者には見えないから独創的に見えるかもしれないが、ホームズも、例外もあるが大概は「論理的に成り立つ」事を前提に推理を進めているのだ。あまり海の向こうを意識しない方がいいと思うよ、とルールタビーユにはアドバイスしたい。まあ、彼の後ろにいるのは作者なのだけれど。

 それよりもルールタビーユの今後が気になった。18歳にしてこれだけの重大事件に関して采配を振るってしまったら、人生に希望を無くしてしまわないだろうか。いくら若い時から働いているといっても、まだ青春真っ盛りの年齢なのに。それとも、意味ありげに登場した「黒い貴婦人の香り」が、彼を年相応の若者にしてくれるのだろうか?
 

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最終更新日  March 13, 2016 12:02:07 AM
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