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カテゴリ:海外のミステリー&ファンタジー小説
みなさん、こんばんは。
遠くまで土筆を取りにいったのですが殆どなく、戻ってきたら家の近くに沢山ありました。 足が大変疲れています。 さて、今日はちょっと昔のミステリーを紹介します。 誰の死体? Whose Body? ドロシー・エル・セイヤーズ ピーター・ウィムジィ郷がその事件に関わることになったのは、母上の電話からだ。但し母上、ちょっと会話がかみ合わない、例えばこんな風に。 母「シップスさんは知っているわね?」 郷「シップス?ああ、わかりました。教会の屋根を直してくれている建築家でしょう。あの人がどうしたんです?」 「スロッグモートン夫人が今しがた、とても気を揉んで見えてね」 母「え、お母さん、よく聞こえないんですが、何夫人ですって?」 郷「スロッグモートン―牧師さんの奥さんですよ」 母「ああ、スロッグモートンね。それで?」 郷「シップスさんから今朝、電話があったとかでね。今日はこちらへ来るはずの日だったそうなの」 要は、建築家シップスが「風呂場に知らない人の死体があったから今日は行けない」と牧師夫人に言いに来た、という話。話があちこち飛びますなぁ。 ピーター郷は出掛けるはずだったオークションを従僕のバンターに託し、いそいそと事件現場へ。折しも経済界の大立者が行方不明になり、死体はその人?と思われるが生憎違う。よって原題(Whose Body?)探しと犯人探しが始まる。 ミステリにおいて、おおかたラスト辺りに持ってきそうな重要な謎の解明が中盤辺りで明かされることや、意味ありげに登場したアイテムの種明かしなど、現代ミステリに慣れた読者にとっては、肩透かしや物足りなさを感じる所もあるかもしれない。いっぽう、今後シリーズにおいて活躍する面々の顔見世興行的な所を楽しまれると良いのでは。 主役ピーター郷のキャラも、現代感覚で考えるとかなりぶっとんでいる。ちょっと殺人事件に興奮しすぎだ。「僕たちが相手にしているのは犯罪者―第一級の犯罪者―想像力のある本物の芸術家―完成された本物の芸術なんだ。嬉しくなってきたよ」と言ったり、スコットランドのお気に入り刑事パーカーと話しながらギルバート&サリバンの一節を口ずさんだり、「今夜はきみが僕の死体を見、明日は僕がきみのさまよえるユダヤ人を探す。幸せで幸せで爆発しそうだよ」と、ぎょっとするような事を口走ったり…。あまりハイな状態が続くと鼻につくが、中盤で意外な彼の泣きどころも明かされ、ようようバランスが取れようか。経緯を話すとそれはそれは御前。何よりでございますと返すバンターとピーター卿の関係は、まるでウッドハウスのジ―ヴスとバーティみたい。だがピーター郷はジ―ヴスみたいなおばかさんではなく、きちんと推理もする。但し、困ったおばかさんではあるらしい(バンター談)。他にも、ピーター郷の母上とその御友人との会食で「近頃は誰でも独創性が要求される時代ですものね。人殺しでさえ」などという話がまるで日常会話のように交わされる場面など、殺人事件を扱うには厳粛さが足りないのでは?と思える描写がある。まあこうした違和感も、シリーズを重ねるごとに慣れていくのかもしれない。 2013年英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊選出。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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