映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんにちは。北島の最後の泳ぎを見てました。でももう33歳なので明らかに若手と体のつくりがちがっていましたね。
お疲れ様と言いたいです。

さて、こちらは湊かなえさんの小説を原作にした映画です。
昨週の金曜日にTV放送されていましたね。

白ゆき姫殺人事件

原作
湊かなえ

出演
井上　真央　貫地谷　しほり　綾野　剛　菜々緒　秋野　暢子　蓮佛　美沙子　染谷　将太　ダンカン　大東　駿介
生瀬　勝久　

監督
中村　義洋

　　人里離れた山中で10か所以上を刺され、焼かれた死体が発見される。殺害されたのは典子で、容疑者は化粧品会社のOL城野美姫。テレビディレクターの赤星雄治は、美姫の同僚、家族、幼なじみなどに取材。典子が美姫の同期入社で、美人で評判だった一方、美姫は地味で目立たない存在だったことが報道され……。

　赤星が情報をもらった元カノ、美姫の同僚、美姫とつきあっていたとされる職場の同僚、美姫の小学生時代の友人、家族に赤星が聞きこみをするうちに、美姫の人物像＝恐ろしい殺人鬼が、瞬く間に不特定多数の人々の間に広まってゆく様は、改めてネット社会の恐ろしさを感じた。ネット社会では黙っていたらどんどん悪者にされてしまうし、他人が見えていないから自分に都合のいい考えだけが凝り固まっていくのだろう。「好きだった男の子が怪我した時笑っているように見えた」「祠を燃やした」という情報についても、本人に直接聞けばたわいのない子供の不器用な感情表現に過ぎない。それなのに、外側に出て来た情報を容易く信じて、真実を知ろうともしない。上辺だけで生きている人間の最たる存在が赤星で、自分が散々勝手なことを書きまくった当の本人・美姫に出会っていても、気付かず通り過ぎてしまうラスト近くのシーンは何とも皮肉。彼は責任を取らされるし、それは当然のことだ。しかし彼の取材を鵜呑みにしてワイドショーで好き勝手なコメントを言っていた人達は、何事もないように次のニュースに話題を切り替える。俎上に上がった人達は一様に傷ついているのに、彼らや彼等の情報を信じてあれこれとネット上で勝手な事を言っていた大衆には傷つけたという実感すらない。不特定多数の中に紛れてしまって、自ら責任を取ろうとしない大衆こそが、最も恐ろしい。

映画「白ゆき姫殺人事件」
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