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April 16, 2016
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みなさん、こんばんは。まだ九州では余震が続いているようですね。お気をつけて下さい。
新幹線が脱線したのですからおおごとですね。
一方でアテネオリンピックで金メダルを取った野口みずき選手が引退を決めました。
いつかは引退の時を迎えますね。作家の場合は亡くなった時です。
この作品の著者も亡くなりました。


霜の降りる前に(上下)
Innan Frosten
ヘニング・マンケル

冒頭は、1978年11月のジョーンズタウンで、集団自殺から逃れた男がひたすら逃げるシーンから始まる。妻と娘は既に殺された。彼の名前はわからない。そしてこの集団自殺を招いた男の台詞が被る。

 さて、現代のスウェーデンに舞台が飛ぶ。ここでも名無しの男が公園にいる白鳥に火をつける。この名無しの男と、集団自殺の時一人逃れた男が同一人物なのかは、現時点では分からない。

 また舞台は変わり、やっとヴァランダーが登場する。といっても、娘のほうだ。かつて自殺未遂を起こしたり、家具職人になると言って父親どころか読者までやきもきさせていたあのリンダが、警察学校を修了して秋からイースタ署に赴任することが決まったのだ。久しぶりの故郷で友達と再会を楽しむリンダだが、友人のひとりアンナがいきなり行方不明になる。父親譲りの無鉄砲と大胆さを併せ持つリンダは勿論じっとしちゃあいられない。同居中の父親の制止を振り切ってあちこち動き回るのだが…。

 物語はこの三つの視点が並行して進む。下巻でほぼ全員の身元が明らかになるが、上巻はひたすら繋がりが見えず少々もどかしい。だがご安心。ストーリーとしての見どころはある。例えばこんな台詞。

 
「どんなことであれ、たいていは偶発的というよりも理由があって起きるものだ。殴り合いにせよ、嘘をつくことや、強盗、恐喝、失踪にせよ、みな同じだ。井戸を掘ってみると―おれは捜査のことを井戸を掘るという表現をするんだが―たいていはそれなりの理由と説明がみつかるもんだ。」


 おーや、おやおやおや?娘に対しては、ずいぶんとマトモな台詞を言っていますなぁ、ヴァランダー。とても、民間人を潜入させたり、危ない取引をやったり、車泥棒したり、思いこみで散々突っ走ったお方と同一人物とは思えませんなぁ。
 恐らくマンケルは、娘を主軸に据えることで、熟成していくヴァランダーの姿を写したかったのではあるまいか。とはいえ、
 
「じつはとてもセンチメンタルな人なのではないか。心の奥でロマンチックな出会いを夢見ていて、本当は現実の世界に起きる理解不能な残酷なできごとを憎んでいるのではないか。」

と、娘には本質をあっさり見抜かれている節もある。この調子じゃあ、犬のハンドルネームで恋人募集した件なども、いずれ明るみに出るかもしれない。


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最終更新日  April 16, 2016 12:40:50 AM
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