映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

熊本へ物資が少しずつ届いているようです。
余震が続いているようで気になります。
さて今回はホラーです。

ストレンジャー・コール
WHEN A STRANGER CALLS

出演
ランス・ヘンリクセン

監督
サイモン・ウェスト

　ロサンゼルス郊外の閑静な丘の上に建つ邸宅で女子高生のジルはそこに住む2人の子どものベビーシッターをしていた。子どもたちも寝静まり、ひっそりとした夜の静寂に包まれた豪邸で、ひとり留守をあずかるジルに、不審な男から不気味な電話がかかってくる。何度も鳴る電話の音に、ジルの不安は次第に恐怖へと変わっていき……。

　冒頭、電話だけのやり取り。やがてその会話が不穏なものに変わった時、殺人事件が起こる。数々の現場をこなしてきた刑事達が、部屋に入って思わず口を押さえる。つまりはそれくらい凄惨な現場だったということだ。そしてもっとぞっとする事には、凶器は一切使われていないということ。つまり犯人は、素手で死体を細切れにするほどの怪力らしい。

　さて、この事件とは全く関係がないところで、女子高生ジル登場。BFにキスしたせいで親友と仲違いしていること、今晩はたいまつ祭りなのに、バイトで出かけなければならないこと、自分の携帯は件のキス騒動でBFと長電話したばかりに取り上げられていることなどが紹介される。

　ジルがベビーシッターをする家が文句なしに豪邸。別の場所にゲストハウスはあるわ、林みたいな敷地はあるわ、家の中に庭があって鯉が泳ぎ黄色い鳥が飛ぶ。電気はエコで人が通る時だけ点く。大きな冷蔵庫があって階段の昇り口には彫刻がある。三階建で三階には住み込みのメイドさんが住んでいる。セキュリティシステムは完璧で、コードを入れないと解除できないし、異常があればすぐセキュリティ会社から連絡が入る。

　クライマックスは「これだけセキュリティが整った家の中にいれば安全」という絶対の信頼が崩れた時だ。自分達を守ってくれていた家が、今度は枷になる。動機がわからない（これは最後まで明かされない）ので「誰が狙われている」ということがなく、勢い全員で逃げなければならないので、それだけ危険も増す。大した武器もない中で怪力男と対峙するヒロインの恐怖たるや、並大抵のものではなかったはずだ。ラストにもちょっと引っかけがあり、ひやっとする。

　1979年公開の『夕暮れにベルが鳴る』を、『トゥームレイダー』を手掛けたサイモン・ウェストがメガホンをとり完全リメイクしたサイコスリラー。閉鎖的な空間にじわじわと迫り来るサイコキラーの気配におびえる女子高生を演じるのは、2006年春夏のプラダガールとしてファッションセレブの仲間入りを果たしたカミーラ・ベル。ホラー映画が大嫌いな彼女は、最初役を断ったが、サイモン・ウェストが「これはサイコスリラーだから」と説得。｢暗くなったら迎えに来てやろうか？｣と優しいおとーさん役は｢S.H.I.E.L.D. ｣のボスことベン・ジョンソン。ちなみに電話の声と実際の犯人役は異なる。犯人を演じたのはトミ―・フラナガンで、電話で脅迫する男の声はランス・ヘンリクセン。最初の犯人の標的になる少女の電話の声を演じたのはサイモン・ウェストの12歳の娘。



【楽天ブックスならいつでも送料無料】【DVD3枚3000円2倍】ストレンジャー・コール [ カミーラ・ベル ]楽天ブックス

ナチュラルとうふ　白10個セット（プレーン10個） 価格：2,000円（税込、送料込）