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カテゴリ:海外のミステリー&ファンタジー小説
みなさん、こんばんは。何だか今クールは『毒島ゆり子のせきらら日記』も『不機嫌な果実』も『僕のヤバい妻』といい不倫ドラマが多いような気が。
こちらはぞっとするよなホラー短編集です。 奥の部屋 The Innner Room and Other Stories ロバート・エイクマン ちくま文庫 「学友」は、主人公メルの一人称語りによる物語だ。美人で賢い学友サリーが、父の死後街に戻ってくる。メルは久しぶりに彼女の家を訪ねたが、彼女は身なりを構わない様子で部屋も散らかっている。更に言動もおかしい。それでも「あなたは親友だったんだから」と他の人に言われて家を訪ねてゆくが、そこで奇妙な男の影を見る。別の人からサリーの体調のある変化を知らされて…。 で、奇妙なのはここからだ。訪ねていったメルはとんでもなく恐ろしい体験をするが、その後何事もないように戻って来たサリーが「一緒に住まない?」みたいな事を言うと、「いつか自分はそこに行くような気がする」と感じるのだ。いや、それ、おかしいでしょう?あんな体験をしておいて、どうして一緒に住む気になる?途中の思考過程やらサリーの状況説明がすっぽり抜けているので、こういう違和感が残るのだ。 「待合室」もひとひねりある作品だ。ある時遅くなって、どうしてもその晩泊まる所がなかった男性が駅員に頼むと、特別に待合室で寝ることを許す。夜遅く周りに見た事のない人達が現れて…。はい、この「見た事のない人達」の正体は何となく見当がつきますね?でも、これはいわば普通の怖さだ。駅員が、事情を全て知っていたにも関わらず、彼に待合室を紹介した事実のほうがよっぽど怖い。見も知らない他人に恨みがあったわけではないはずだ。それなのに、全てを知ってその場に誘う人の心理を覗く方が怖い。 エイクマンの作品は、ちょっと見、何が怖いのかわからない。先に挙げたように、全貌がわかるように詳しく書いていないのだ。また、一人称語りが多いため、主人公に何がしかを為す相手の心情が見えてこないし、類推するにも材料が少ない。理由や背景がわからないから、よけいに現象の怖さばかりが印象に残る。そしてその時の印象が、読者の心の奥深くにぴちゃん、ぴちゃんといくつもの滴となって澱んでいくのだ。 「学友」「待合室」日本の牡丹灯籠みたいな「何と冷たい小さな君の手よ」「髪を束ねて」「スタア来臨 」「奥の部屋」「恍惚 」収録。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】奥の部屋 [ ロバート・エイクマン ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
April 30, 2016 12:25:32 AM
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