映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、おはようございます。昨日とにかく疲れていて、帰ってすぐ寝たので2時に起きてずっと仕事してました。
眼が冴えてしまいました。
さて、こちらは随分前に見た映画です。

リアル～完全なる首長竜の日～
Real

出演
佐藤　健　オダギリジョー　染谷　将太　松重　豊　綾瀬　はるか　中谷　美紀　小泉　今日子

監督＆脚本
黒沢　清

　自殺未遂が原因で1年も眠り続ける幼なじみである恋人・淳美を救い出すため、浩市は昏睡状態の患者と意思の疎通が可能となる先端医療・センシングを受けることに。センシングを繰り返し淳美の潜在意識に接触していくうちに、浩市は不思議な光景を見始めることになる。現実と仮想の境界が崩壊していく中、浩市は淳美と幼少時代を過ごした島へと足を運ぶ。

　2011年に発表し話題となった乾緑郎の「完全なる首長竜の日」を、『アカルイミライ』などの黒沢清監督が映画化。

　夢（＝意識）の中に入りこむというと、映画『インセプション』がまず頭に浮かぶ。夢の中で建物がぐらりと傾いて地面と空が入れ替わったり、夢の中にまた夢があったりと圧倒的映像美で魅せてくれた。

　さてこの映画には淳美が書いている「ルーミィ」という漫画のコマに登場する気味の悪いキャラクターが登場し、執拗に浩市が戻ろうと誘うのに彼女はうんと言わない。自殺未遂をするほど彼女に一体何が？一方浩市自身にも秘密がありそうだ。再婚した実母との久しぶりの会話はぎこちなく、生まれ故郷の島は人っ子ひとり見当たらない廃墟のようなところだ。そこでひたすらゴミを運んでいる淳美の父親からは、島を出て行ったことを非難される。

　この謎が解明された時に、淳美が目覚めるというタイミングなのだろうか？と想像していたら、実はこの状況自体がある人物の夢だとわかる。そして実母や島にいる父親の話は放り出されたままなのだ。例え夢であるとしても、それには何か意味があるはずで、放っておいていいはずはないと思うのだが。

　さてこの映画、ラスト近くでいきなり恐竜＝首長竜が登場して、架空の世界で主人公二人が逃げ回る。そして逃げおおせた挙句、死んだはずの人間が戻ってくるというファンタジー的展開に驚く。愛は全てを救うのだ、と言いたかったのだろうか。

映画「リアル～完全なる首長竜の日～」
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