|
全て
| 料理&お菓子&旅&演劇&その他2
| フランス映画
| 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ)
| その他の地域の映画&ドラマ
| アメリカ映画
| 韓国映画
| 真田広之
| 韓国ドラマ
| アメリカドラマ
| その他のジャンルの日本の小説
| 日本のミステリー小説
| イギリスドラマ
| よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥
| 漫画・アニメ
| 日本ドラマ
| 中国&台湾映画
| 日本の作家が書いた歴史小説
| 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル
| 東欧・ロシア映画
| イギリス&アイルランド映画
| オランダ映画&オランダドラマ
| 北欧映画
| その他のジャンルの海外小説
| 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
| 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル
| 日本映画
| 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
| カナダの映画&ドラマ
| ドイツ映画&ドイツドラマ
| 日本のファンタジー小説
| 海外のミステリー&ファンタジー小説
| 堺雅人
| 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇
| 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ
| 山田風太郎
| 香川照之
| 松山ケンイチ
| 海外の作家が書いた歴史小説
| ジェイク・ギレンホール
| イギリスドラマ:SHERLOCK
| 塩野七生
| 吉田鋼太郎
| イタリア映画&イタリアドラマ
| ローズマリー・サトクリフ
| 大杉蓮
| ベネディクト・カンバーバッチ
| インド映画
| 長谷川博己
| 内野聖陽
| 林遣都
| ムロツヨシ
| ジョシュ・オコナ―
| 井浦新
| 菅田将暉
| ディーン・フジオカ
| 台湾ドラマ&中国ドラマ
カテゴリ:その他のジャンルの海外小説
みなさん、おはようございます。
昨日は藤原竜也さんと吉田鋼太郎さんのミュージュックポートレートを見ました。年が20くらい離れていても 仲が良くていいなぁと思いました。 さて、こちらはアーサー・コナン・ドイルが主人公の小説です。ノンフィクションも交えた作品になっています。 アーサーとジョージ Arthur & George ジュリアン・バーンズ 引退して養蜂と読書の隠退生活を送っていたにも関わらず、晩年のシャーロック・ホームズは盟友ワトソンと共に国家の一大事に駆りだされた。しかし彼の生みの親であるアーサー・コナン・ドイルは心霊主義にのめりこんだり、コティングリー妖精事件で偽造写真にころりと騙されたりと、晩年は嘲笑と共に語られる事が多い。そんな彼が『コナン・ドイル シャーロック・ホームズの代理人』で語られた冤罪事件で救おうとした一人が、この物語のもう一人の主人公であるジョージ・エイダルジだ。 本編は、アーサーとジョージの人生を時系列に沿って交互に紹介し、両者の違いを浮き彫りにする。祖母の死体を見ながら「途轍もない変化が生じ、あとに「物」だけが残されるとき、いったい何が起こるのか」 と目に見えぬものについても考察を深めるアーサーに対して「物語を理解する能力は十全に備わっているものの、みずから創作する力はないに等しい」ジョージは目に見えるものしか信じない。しかしその事は同時に、肌の色が異なるボンベイ出身のパールシーである父や自分に向けられた見えない悪意を感じ取れないことにも繋がり、冤罪に問われる連続家畜殺害事件の前にもあった、数々の嫌がらせを見過ごしてしまう。自信も法律家であり法の下の平等を信じていたジョージが、陪審員の心証や警察の見込み捜査など、法とは異なる人間の情の部分―つまりはこれも見えない部分―で追い詰められてゆく過程が何とも皮肉である。 冒頭に掲げた台詞を言い絶体絶命のジョージを救おうと奔走するアーサーは、名探偵ホームズさながらのカッコよさだ。しかしこの後ジョージ視点から描かれるアーサーはヒーローには程遠い。むしろあのシャーロック・ホームズの作者としては皮肉にも、かなり恣意的な思考に囚われ暴走する様が描かれる。 他の点で様々に異なっていたアーサーとジョージが「ジョージが無実である事が見えていた」時点でいっとき心が繋がり、また離れていく。それでも、少なくともジョージにとっては、繋がった瞬間が一生の思い出として残る。登場人物それぞれによって、また同じ人物であっても時期によって、「見えること」「見えないこと」は異なる。だからこそ「見えること」=見解が一致する瞬間は稀有であり、何ものにも変え難い。読者はそれぞれに問いかけてみるといい。何が自分には見えて、何が見えていないのか。何を信じて、何を信じないのか。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】【高額商品】【3倍】アーサーとジョージ [ ジュリアン・バーンズ ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
June 17, 2016 06:23:53 AM
コメント(0) | コメントを書く
[その他のジャンルの海外小説] カテゴリの最新記事
|
|