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June 20, 2016
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カテゴリ:日本映画
医師ってどこまでやっていいものなのでしょう。
生まれる時も選べなければ死ぬ時も選べません。だからこういうことが起こるのでしょうね。
でも医師も人間です。職業倫理と人としての情に揺さぶられる時もあるでしょう。
そんな事を考えた映画でした。

終の信託
The Terminal Trust

監督&音楽&脚本
周防 正行

出演
草刈 民代 役所 広司 浅野 忠信 大沢 たかお 徳井 優

 同じ職場の医師・高井との不倫に傷つき、自殺未遂を図った呼吸器内科医の折井綾乃。沈んだ日々を送っていた彼女は、重度のぜんそくで入退院を繰り返す江木秦三の優しさに触れて癒やされる。だんだんと距離が近づき、お互いに思いを寄せるようになる二人だったが、江木の症状は悪くなる一方。死期を悟った彼は、もしもの時は延命治療をせずに楽に死なせてほしいと綾乃に強く訴える。それから2か月後、心肺停止状態に陥った江木を前にして、綾乃は彼との約束か、医師としての努めを果たすか、激しく葛藤する。

 花束を持って川べりに立つ女性の足元から映画は始まる。やがて彼女―綾乃の全身が映るが、前の方から映されるのは映画が始まってからだいぶ経ってのことだ。そのため我々には、彼女がどのような思いを抱いてそこに立ったのかわからない。

 綾乃は、指定の時間を過ぎても検事に待たされる。これは検事の作戦でもあるが、そのために彼女には今までに起こったことを回想する時間がもたらされた。我々は「過去」の回想場面と、「現在」の検事と綾乃の心理戦を並行して眺める。最初のうち「現在」パートでは、大沢たかおの自信ありげな表情ややり手らしき描写から、検事が患者の意をくんで処置を行った「優しい」女医を罪に問う悪役であるかのような印象を与える。その印象が変わったのは、患者の最期の時だ。

 争点となったのは「チューブを外してから患者が苦しみ出したにも関わらず、医師が看護師や自身で鎮静剤及び筋弛緩剤を与えた事が殺人に問われるのではないか」ということだ。医学的知識を持たない検事はあくまでも理詰めで攻める。
「患者が明らかに死に至る状態で肉体的苦痛が耐えられないものである場合、医療行為を行わないことは認められている」が今回はこの限りではないという主張である。

映画にはモデルとなった事件があり、その際には同僚医師に相談の上この対応を行っているが、映画ではあくまで彼女単独の判断によるものだ。この映画を看護師と一緒に見たが、やはり彼女の行為は殺人と言われても仕方がないものだそうだ。
彼女のミスは
1.亡くなる前に患者から文書による意思の確認を怠った
2.患者の件について同僚医師や病院関係者とのコンファレンスを怠った
3.チューブを外すタイミングを誤った
4.患者の家族との丁寧な話し合いの時間を持たなかった
の4点である。

 1については、患者との間に淡い恋愛感情があったような描写があり、綾乃が客観的な医師ではなく個人として判断を下してしまったことが窺える。また、彼女自身も自殺未遂を経験し「こんなに苦しいなら死んだほうが」と思ったことから「患者もきっとそうだろう」と忖度した。しかし検事は「“もしもの時は…”くらいの事は軽い気持ちで言うことで、最終的な意思とは言えない」反論する。
2についても、不倫が病院内で知られていたこともあり、患者からは慕われていたとしても彼女が孤立していた節が窺える。3についても同じで、まだあれだけ自発呼吸が続いたということは、人工呼吸に切り替えなくても良かったのではないか。
4.検事が家族に聴取した時に患者の妻が「仕方ないと思った」という証言に注目している。つまり、医師が家族と相談するというスタンスではなく、医師が最初から決めていた(自分が患者から託された=信託を受けたという思いこみ)筋書きを後から患者に納得させる経過を辿っていた。もし患者を客観的に見られていたなら、家族の間で話しあう時間をもたせたり、患者は長く苦しむが、その間に「こんなに長く苦しむなら」と納得できるまでの時間が持てたはず。

 最期を他人に託すには、他人を巻きこまない配慮も要る。託された方も自分を守らなければならない。最期がいつ来るかは誰も知らないが、その時にどうするかは決めてきちんと文書として残しておきたい。


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最終更新日  March 25, 2020 12:18:37 AM
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