映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。昨日は青山まで翻訳イベントに行ってきました。本の話を聴くのは面白いです。
さて、こちらはアメリカ映画ですが、ちょっと内容に頷けないところもありました。

素敵な相棒　～フランクじいさんとロボットヘルパー
ROBOT & FRANK

出演
フランク・ランジェラ　リヴ・タイラ―　ジェームズ・マースデン　スーザン・サランドン
ピーターサースガード

　宝石泥棒だったものの、最近では物忘れが激しい70歳のフランク。そんな彼を心配した息子ハンターは、二足歩行ができ会話もする超高性能の介護ヘルパーロボットをプレゼントする。プログラムに基づき、常に親切丁寧にフランクに接し、健康改善に務め、やる気や生きがいを見いだすサポートをするロボット。意欲も体力も取り戻したフランクは、ロボットを相棒と感じるように。そして彼は、ロボットを巻き込んである野望をかなえようとするが……。

　通ってくるのに車で4時間という距離や家族や仕事との両立を考えると、親の介護はしたくてもなかなかできない。そんな時に代わってやってくれるのは金を払ってきてもらう人間じゃなくロボットなのか…。確かに一度買ってしまえば経費は発生しないけれど、いかにもビジネスライクなアメリカらしい発想。日本ならその前に人間という選択肢がくるだろう。ただこのロボット、単純なイエスマンではなく、ちゃんと自分の物差しを持っている。フランクがフレークばかり食べていると、目の覚めるような栄養価高い料理を作ってくれたり、いつも立ちよる店でフランクが万引きしたのをごまかしてくれる。まあこの最後の行為は褒められたことではない。ロボットに善悪の判断が出来ないというのがミソで、この出来事をきっかけにフランクは血が繋がった息子や娘よりもロボットを信頼していく。

　確かに盗みに入った先の若者はフランクに対して無礼だった。それに、元泥棒のフランクにとって、記憶が曖昧になりつつある今、盗み自体が「生きていること」。だからといって、ロボットに善悪の判断ができないのをいいことに、盗みを手伝わせるのはどうなんだろう。今回は一緒に盗んだけれど、自分がやりたい行為を全てロボットに転嫁したら罪の意識も希薄になる。盗みからエスカレートしたら手がつけられない。こんなに深刻に考えることではないのかもしれないけれど、やはり使用者に逆らえないロボットに「盗ませる」のを見ているのは嫌な気分だった。

映画「素敵な相棒　～フランクじいさんとロボットヘルパー～」
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