映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、おはようございます。職場の若い人の中には、日曜8時に寝て月曜7時まで寝る、というスタイルの人もいます。私はそんなに眠れません。せいぜい5-6時間です。
だからこんな時間に目がさめてしまいました。

こちらは理系の作家、東野圭吾さんの小説が原作になった映画です。NHK衛星で放送されていました。

変身

原作
東野圭吾
出演
玉木宏 山下徹大 佐田真由美 釈由美子 蒼井優 松田悟志 北村和夫

　病院のベットで目を覚ました純一は、自分が長い昏睡状態だったと聞かされる。傍らでは恋人の恵がやさしく笑いかけていたが……

　地味で絵画を愛した草食系の若者が、ある事件をきっかけに、正反対の凶暴な性格になっていく物語。何があったかが段々明かされて行くミステリ。神木隆之介＆二階堂ふみコンビでWOWOW連続ドラマ化された。一つの映画で全く別の人格を演じる―つまりは別の顔を見せられる―俳優にとってはやりがいのある役だったとは思う。でも少なくともこの当時の玉木宏は演じきれていなかった。例えば「あの女はあんたを裏切ってる」と言われて恵を殺そうとするシーン。素の純一と乗っ取られた人格がせめぎあう、という難しいシチュエーションではあるのだけれど、葛藤までは見てとれなかった。

　説明不足、キャラクター掘り下げ不足も感じた。堂元博士は原作では科学的探究心が良心に勝ってしまったが誠実さがあるように描かれている。しかし映画では「俺は変わってしまった」と悩みを打ち明ける純一に対してまったくとりあわず、自身の実験結果＝純一にのみ拘っている独善的なキャラクターに変わっていた。また、原作では堂元医師以外に、脳移植を進めたい政府関係者の存在があったが、映画ではあくまで堂元博士とその部下の犯行にとどめられている。そうなると、堂元医師自身も倫理に反した行動を取っているわけだから、危機感なり警察からの追求なりを受けて追い詰められる立場にある。それなのに「自分が正しい」とばかりに全く普通に振る舞っている点に違和感がある。
　更に、原作では前情報として弁護士より「京極がクラシックを学んでいた」事をきっかけに真相に気付くが、映画では「ある人物と出会ったことにより驚くほどの一体感を感じた」ことをきっかけに気付く。一体感だけに頼っている映画の方が弱い。なぜなら言うならば一体感＝純一の直感であり「乗っ取られた純一がそう思うのだからそうだろう」というやや強引なラスト近くのたたみかけになっている。監督はこの作品がデビューだったそうだ。これ、2時間ドラマ枠で作っても良かったんじゃないかなぁ。

映画「変身」
この作品情報を楽天エンタメナビで見る

　【リユース】【中古】変身[DVD]／玉木宏 山下徹大 佐田真由美 釈由美子 蒼井優 松田悟志 北村和夫ガレージストア楽天市場店

【送料無料】フロム蔵王よりどりスイーツ4個セット 価格：7000円（税込、送料無料)