映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。期日前投票をすませてきました。
今日は涼しかったので行きやすかったのです。

映画ワン チャンスを見ました。


ワン チャンス
One Chance

出演
コルム・ミーニー　ジュリー・ウォルターズ

監督
デビッド・フランケル

　子どもの頃から典型的ないじめられっ子のポール・ポッツは、引っ込み思案で今ひとつな容姿のケータイ販売員。何をやってもうまくいかない彼の誰にも言えない夢は、オペラ歌手になることだった。数々の挫折を繰り返すも、遂に憧れのパヴァロッティの前で歌う機会を得る。しかしあがってしまったポールに対して「君はオペラ歌手にはなれない」
と言うパヴァロッティ。すっかり自信を喪失する。愛する妻や友人の励ましに、くじけそうな勇気を奮い立たせ、上がった最後の舞台。オーディション番組。緊張に体が震えて、何度も逃げ出したくなるポール。ステージか非常口か。迷うポールに運命を分けるメールが届く。

　イギリスの人気オーディション番組『Britains Got Talent』での優勝をきっかけに、一夜にして携帯電話の販売員から世界的オペラ歌手となったポール・ポッツの半生を映画化。「オーディション番組で一夜にしてスターに!」あれ、どこかで聞いた筋書き…そう、紅白にも出演したスーザン・ボイルだ。彼女を見出した審査員サイモン・コーウェルはポールを見出した人でもある。しかし、クライマックスとなるオーディションのシーンは総仕上げでしかない。そう思えるほど、ポールの人生は波乱の連続だった。虫垂炎の手術直後に歌って病院にかつぎこまれたり、治ったと思ったら車に轢かれたりと、よくこの道を通り抜けてこられたものだ、と感嘆するほどのひねくれた道を歩いて来られたのは、勿論彼だけの力ではない。支え続けた妻、能力に見合った出世なのか最後まで不明だったがポールを支援し続けた携帯電話の店長、生まれた時から彼の味方だった優しい母。だがただ一人、父親だけは別だった。鉄工所に勤める父が「歌手になりたい」という息子の夢を否定する構図は同じ英国映画『リトル・ダンサー』と重なる。自分とは異なる息子に対してきつい言葉しか浴びせてこなかった父が、最後にずっとポールをいじめてきた男を殴る父を、強面コルム・ミーニーが好演。

　ポール本人の吹き替えによる「誰も寝てはならぬ」などの名曲の数々が、奇跡のようなサクセスストーリーを彩る。『Britains Got Talent』の時の涙を流した審査員や拍手喝采の観客は実際にポールの歌を聞いた時のもので、編集作業によってポールがジェームズ・コーデンにすり替わった。

映画「ワン チャンス」
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