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July 27, 2016
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カテゴリ:フランス映画
みなさん、こんばんは。どうにも背筋が寒くなるような事件が起きてしまいました。
どんな権利があって他人を「生きてる価値がない」などと言えるのか。
日本はテロがない国ですが、陰惨な殺人事件は昔よりも起こっているように思います。



「そして父になる」の海外版のような映画もうひとりの息子を見ました。


もうひとりの息子
LE FILS DE L'AUTRE/THE OTHER SON

 イスラエルで暮らすフランス系ユダヤ人家族の一人息子ヨセフは、18歳になったため、兵役のために健康診断を受ける。その結果、医師である母親は、息子とは血がつながっていないという衝撃の事実を知ることに。ヨセフが生まれた病院のミスで、パレスチナ人家族の息子ヤシンと入れ違っていた。18年前、湾岸戦争の混乱の中、出生時の病院で別の赤ん坊と取り違えられていたのだ。やがてその事実が相手側の家族に伝えられ、2つの家族は、それが“壁”で隔てられたイスラエルとパレスチナの子の取り違えだったと知る……。

  福山さん主演の「そして父になる」は育児環境の違い(片方はエリート家族、片方はわやわやしていて兄弟もいる庶民家庭)に戸惑う子供達が描かれていた。今回もヨセフの家はイスラエル国防軍の大佐の父親に母親が医師とエリート家庭、一方のヤシンの父親は無職状態(しかしヤシンはフランスで医師を目指して留学中)と家庭環境は異なる。しかし今度は更にイスラエルとパレスチナ、ユダヤ教とイスラム教という、対立関係にある国と宗教が息子達にのしかかる。なるほど、海外ならこれが描けるんだ。

 事実は両親4人に同時に告げられるが、まず最初に受け入れていくのはいつの時代も母親だ。自分の腹を痛めた子なら、どんな子でも可愛いという感情が先に立ち、会う前から相手の母親と手を取り合う。父親の方が素直になれず、実際に現れた息子を見てようやく受け入れる。ヤシンの兄ヒラルは彼が他人と知った途端に家を出ていくよう告げる。一方難しい事がわからない幼いヨセフの妹は特に違和感もなく受け入れる。人間が成長するにつれて、どれだけ余計なものに囚われてしまうかを如実に表すシチュエーションだ。

 兵役で合格すれば戦う相手だった国が、実は自分の両親の家だったことや、どれほどユダヤの教えを理解していても、「ユダヤ人の子だけがユダヤ人だと言い、ヨセフはユダヤ人でもないしユダヤ教徒でもない」とラビに言われて戸惑うヨセフ。自分自身は言われる前と、言われた後と全く変わっていないのに。ちょうどアイデンティティ確立の時期にある若者にとって、このような否定は受け入れ難い衝撃のはず。宗教はそういった人々の悩みを癒して拠り所となるものなのに、ラビの態度はそれとは逆だ。そういえば‘ヨセフ’は思いがけぬお告げに戸惑うが、やがて事実を受け入れていく役どころのイエスの父の名前だった。 

 家族の選択の行方がテーマだが、実は答えは最初から出ている。邦題がネタばれしているようだが、あくまで「もうひとりの」息子であり、もともとの息子を切り捨てるわけではない。パレスチナとイスラエルは、高い壁を隔てて緊張関係にあるが、二つの家庭においては壁は存在しない。もし、こんな家庭がもっと増えたら…などと、簡単にはいかないかもしれないが、そんな事を想像したくなる。

 ユダヤ系フランス人のロレーヌ・レヴィが監督と脚本を担当し、第25回東京国際映画祭で東京 サクラ グランプリと最優秀監督賞。


もうひとりの息子
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最終更新日  July 27, 2016 09:46:15 PM
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