映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。
アメリカでは9.11の追悼式典が開かれました。しかし多くの人が殺されるのだけがテロではありません。
こちらも実際の事件に基づく映画化作品です。


キャプテン・フィリップス
CAPTAIN PHILLIPS

出演
トム・ハンクス　キャサリン・キーナー

監督
ポール・グリーングラス

　2009年4月、ソマリア海域を航海中のコンテナ船、マークス・アラバマ号を海賊が襲撃。武器を所持していた4人の海賊に、武装していなかったアラバマ号はあっという間に占拠されてしまう。船長のリチャード・フィリップスは、20人の乗組員を自由にしてもらう代わりに自らが海賊の人質となり……。

　冒頭、妻に見送られて港に向かう途中でフィリップスは、息子の就職がうまくいかないという話をして｢現代はサバイバルの時代だ｣と言う。その数時間後、自らがサバイバルを賭けた戦いをすることになるとは夢にも思わずに。

2009年のソマリア海域人質事件を映画化。映画では乗組員の代わりに自分が身代りになろうとしたり、隙を見て逃げようとしたりするなど、勇気があるヒーローっぽく描かれているフィリップスだが、事件の後にリチャード・フィリップスは乗組員から｢ソマリア水域の危険に十分に気づいていたにもかかわらず、彼が貨物をより早く運びたかったために乗組員を危険に晒した｣と訴えられた。船会社は、彼にソマリアの海域を避けるようにアドバイスしたメモを彼に送っていた。

　Navy Sealsはやはりプロだった。交渉人の言葉の選び方、優位にあると思っている海賊達をいかに自分達の作戦の中に引き込むかという事に対しての無駄のない時間の使い方など、フィリップスが自力脱出するより遥かに成功率が高い。

　ただ海賊達にも情状酌量の余地はある。こうして海賊行為を働く裏には、外国からやってきた漁船が大量に魚を獲っていくために本来の漁師としての仕事が成り立たない事情があった。また、手に入れた金も自分達が全て自由に使えるわけではなく、船や装備を準備して自分達は手を汚さないボスが大方の分け前を取っていく仕組みもある。海賊の何人かを逮捕したところで根本的な解決がなされているわけではない。

　　海賊を演じた俳優達は今作がデビューだった。海賊のリーダー、ムセを演じた バーカッド・アブディは、乗っ取り場面の前夜監督ポール・グリーングラスから「船を所有せよ」と言われて眠れなかった。考え抜いた彼の即興の台詞として出て来たのが。「俺を見ろ。俺を。俺が今は船長だ。look at me, look at me, I'm the captain now」だった。トム・ハンクスは、全ての救助船内部のシーンが、実際にいつも水上にあったモデルで撮影されたため、俳優達が吐いたと文句を言った。

映画「キャプテン・フィリップス」
この作品情報を楽天エンタメナビで見る

【楽天ブックスならいつでも送料無料】【ポイント3倍GET！】【映画DVD3枚で3000円、ポイント2倍！】キャプテン・フィリップス [ トム・ハンクス ]楽天ブックス