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みなさん、こんばんは。
イギリスのイコンとも言える皇太子妃ダイアナの映画を紹介します。
何度も映画化されていますね。

ダイアナ
Diana

出演
ナオミ・ワッツ

監督
オリヴァー・ヒルシュビーゲル

　1995年、ダイアナが夫のチャールズ皇太子と別居してからすでに3年の月日が過ぎようとしていた。冒頭は事故の日。その前、ダイアナはずっと誰かから電話が来るのを待っていた。ずっと顔が見えない。ドディと車で出ようとする時、ふと立ち止まって後ろを振り向くダイアナ。

　そこから過去へ。ここではっきりと顔が見える。オーストラリア出身のナオミ・ワッツがダイアナの喋り方に寄せて話す。｢ You hang on to the idea of love. 'Cause you're so good at giving love. So you keep on giving. The hard part is receiving love.あなたは愛を与え過ぎる　与え過ぎて受けるのが下手｣と親友のウーナに言われるダイアナ。ウーナの夫がかつぎこまれた病院で、彼女は、優秀な心臓外科医ハスナットと出会う。本作は二人のラブストーリーだ。

　彼女を見ていると、ジャクリーン・ケネディを思い出す。二人とも有名すぎる夫を持ち、自身も有名で、常に動向が報じられた。ジャクリーンはオナシスと結婚したが、ハスナットとダイアナは結婚できなかった。

　｢君との結婚は全世界と結婚するってことだ　自分を失う事はできないI've struggled to see how I could marry the most famous woman in the world. But I'd be giving up the very thing that defines me.｣｢You say you love me, you'll always love me. Well, there's about five billion people on this planet who can say that! But is there one who can stay with me?私の人生は最初からドラマチックなのよ　私を愛してるって50億人が言える台詞だわ　でもその中の誰がそばにいてくれるの？｣

　愛さえあれば、とはこういう時の常套句だ。しかしそれだけでは、ダイアナやジャクリーンの場合、不足だったのではないか。精神的にはもちろん、財力や社会的地位や、その他もろもろの要素も含めて、何かあった時彼女を守れる存在であることが求められたはずだ。そしてハスナットはその荷を背負う事が出来なかった。そしてそれは、仕方がなかったこと、とも言える。ラスト近くにダイアナが、有名な船にビキニ姿でいる写真を撮らせる場面がある。ダイアナからリークした事になっているが、この時のダイアナの気持ちの解釈が、見る人によって異なっていた。「ハスナットを守るつもりで当て馬にした」という人もいれば「やけになってマスコミにリークした」という人もいる。答えは映画の中で出ない。誰からも愛されていたように見えて、結局大事な時に守ってくれる人は誰もいなかった。悲しい運命の人だ。

映画「ダイアナ」
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