映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。ノーベル文学賞、まさかボブ・ディランとは！そして今年も村上春樹さんが受賞できませんでした…。

2016年『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』が公開された映画の第一作目を見ました。


マリーゴールド・ホテルで会いましょう
THE BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL

出演
ビル・ナイ　トム・ウィルキンソン　ジュディ・デンチ　マギー・スミス
監督
ジョン・マッデン

音楽
トーマス・ニューマン

「マリーゴールド・ホテルで、穏やかで心地良い日々を-」という宣伝に魅力を感じ、イギリスからインドに移住してきたシニア世代の男女7人。夫を亡くしたイヴリンをはじめ、それぞれに事情を抱える彼らを待ち受けていたのは、おんぼろホテルと異文化の洗礼だった。そんな周りの様子を尻目にイヴリンは、街に繰り出しほどなく仕事を見つけ……。

『恋におちたシェイクスピア』のジョン・マッデン監督が、ジュディ・デンチら実力派ベテラン俳優陣を迎えた。
冒頭は7人それぞれの『インドまでの道』が説明される。夫の残した多額の借金を払うために家を売り払ったイヴリン。老後生活をロンドンで送るための資金を娘の起業失敗により失ったジーンとダグラス夫妻。イギリスでは半年も待たされる人工股関節置換手術をすぐに受けるために、大嫌いなインドにやってきたミュリエル。突然に仕事を辞め、大学進学前の18年間を過ごしたインドにやってきたグレアム。結婚・離婚を繰り返している恋多き女性マッジ。「最後のロマンス」を求めてインドにやって来たノーマン。

　『ダウントン・アビ―』で矍鑠としたグランサム伯爵夫人を演じていたマギー・スミスは、人種主義を隠そうともしないミュリエル役。ジーンと共にインドに馴染めない筆頭かと思われたが、メイドとして仕える女性の家を訪れた事で、心境に変化が。意外な所で有能さを見せる点や懐の大きさを見せる点はグランサム伯爵夫人と被る。

　マギー・スミス同様デイムであるジュディ・デンチ。数々の女王を演じてきた彼女もまた、冒頭では「人間なんか信じられない」と否定的だが、仕事を始め、優しいダグラスと出会うことで変わってゆく。共通したメッセージは「何をやるにも遅すぎるなんてことはない」年を重ねて結果が見えるようになったから失敗を恐れて安全な生き方をするのも、それは一つの選択。でも、例え失敗しても修復する術をしっているから大丈夫、と敢えて冒険に飛びこむのも一つの選択。年を取るのは選択肢が減って行くことではなく、むしろ増えていくことなのだ。

映画「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」
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