映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。ドラフト会議が開かれて、一人の選手に指名が集中しましたね。毎年この季節は様々なドラマが生まれます。
さて、こちらはインドからメジャーリーガーが生まれた実話に基づいた映画です。

ミリオンダラー・アーム
MILLION DOLLAR ARM

出演
ビル・パクストン　アラン・イアーキン

脚本
トム・マッカーシー

音楽
A・R・ラフマーン

　「人は誰もが歴史に名を残せるわけじゃない　だが世界は成功者に金を払う　偉大な選手には相当の額がもらえる　そのサポートをさせてくれないか？」スポーツエージェントのJB・バーンスタインが自信ありげにカメラに向かって語りかける。だがこれは練習。本番ではMLBの選手にあっさり振られてしまう。ジリ貧になったバーンスタインは、野球未開の地であるインドで野球選手を発掘しようとするが…。

　崖っぷち主人公が、野球初心者の若者と組んで夢を叶えていく、ディズニー製作の実話を元にした映画。ディズニーの音楽がどことなくインド風なのは、音楽を担当したのがインド映画でお馴染みのA・R・ラフマーンだから。

　インドについたばかりのバーンスタインが早速‘インド流’の洗礼を受けるシーン。「優勝者を野球選手にしよう」
という目的でインド各地で開催されるミリオンダラーアーム大会のために、ユニフォームやら野球道具やらを送っておいたが、税関で足止めされる。インド側のエージェントからは　「迂回システム　インドはのんびりなので迂回する　それがインド流」と賄賂を要求され、結局道の真ん中にトラックで乗り付けてきた税関の人間に賄賂を渡して事なきを得る。

　だがいい加減なのかな～と思っていたエージェントが、優勝者二人の家にバーンスタインを連れていく時にしんみりした事を言う。「可能性は計り知れない　夢のような話だ」「彼等のような子は夢さえ持てない　これは人生を変える出来事だ　あんたの責任は重大だ」人が多くて昔よりは豊かになったと言っても、大方の人達の暮らしは楽ではない。ブラジルでサッカー一つで身を立てて行こうとする人がいるように、才能で家を豊かにしようと夢見ている若者達は多いのだ。
　
　最初は彼らの事も金づるみたいに考えていたバーンスタインが、エージェントの言った意味を噛みしめて、彼等のために動くシーンが肝。インドの大会では寝てばっかりいたスカウトマンのレイ（アラン・アーキンが演じる）やアメリカで二人の指導に当たった変人心理学者のビルなど、野球選手をサポートする人達の金目的ではない努力と心遣いが沁みる。
ラスト、パイレーツと契約する所から実写と本人達の写真に移る。

映画「ミリオンダラー・アーム」
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