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カテゴリ:イギリスドラマ
みなさん、こんばんは。随分寒くなりましたね。
毎週日曜日放送されているBBCのドラマ戦争と平和を見ていますv。 かのオードリー・へプバーンも映画で主演したトルストイの大作です。 戦争と平和 WAR AND PEACE 出演 マチュー・カソヴィッツ スティーヴン・レイ ポール・ダノ ジム・ブロードベンド ジム・バーク ブライアン・コックス ジリアン・アンダーソン グレタ・スカッキ リリー・ジェームズ ジェームズ・ノートン 監督 トム・フーパー 脚本 アンドリュー・ディビス 少し風変わりな青年ピエールは貴族社会で疎外感を感じていた。しかし、巨額の遺産を相続したことで、周囲の態度が急変する。ピエールの親友アンドレイはナポレオンに憧れ、軍人としての名誉を追い求めている。美少女ナターシャは身を焦がすような恋に憧れているが、まだ“王子様”は現れない。フランスとの戦争が始まり、希望に満ちていた3人の人生は時代の大きな波に飲み込まれていく。 第一話~第三話感想 このドラマでは最初っから気が合っていた風を見せながら紆余曲折を経て結ばれるんだなナターシャとピエール。この時は冷静沈着な指揮官でイケイケだったナポレオンとエカチェリーナの溺愛が悪い方に転じたアレクサンドル一世、両軍を率いるトップの差が出たアウステルリッツの戦い。 『マスケティアーズ』 でアトス役だったトム・バークがドーロホフ役で「人のものを横取りする方がいい」と口角を上げてにやりとするものだからTLで「アトスがアラミス化した!」と話題に。エレーヌとアナトール兄妹も怪しい。 片手でも剣で勝ったり(『マスケティアーズ』 のアトスみたい!)ソーニャに振られた腹いせにいかさまカードで43000ルーブルの借金を背負わせたり、死んだと思ったドーロホフ、甘ちゃん坊ちゃんのニコライをいたぶりまくり。ピアノに合わせて聞こえてくる歌声素敵。 第四話 男性キャラの違いが良く出ている。父の薫陶を受けて育ちあまりに自分が高潔過ぎるため相手にも同じものを求めるアンドレイ。悪い子じゃないんだけど現実認識能力と対処能力が全くないお坊ちゃんニコライ。トルストイの理想をぶっこんだであろう脆さと優しさを持つ理想主義者ピエール。 恋に落ちた喜びを語る親友アンドレイに「ナターシャは宝物だ」と伝えるシーンはもろ愛の告白なのにぐっと抑えて「今すぐプロポーズしに行け!」と後押ししたあと、目線をぐっと落として悲しげな表情に変わる。ピエールの複雑な心境が台詞なしの仕草や表情でよく出ている回。 第五話 人物以外のシーンでは皇帝陛下の舞踏会(心情的にはまだナポレオンとは休戦状態なのに何考えてるんだ皇帝)で馬車が入っていくとエカテリーナ宮殿の窓の灯りが横並びについている所が何とも美しかった。 ドーロホフコスプレ祭り。ペルシアの服装もコサック帽も似合う。どこにいっても使える男であることを短いシーンながら証明。アナトールの悪だくみ相手をする時のにやり笑いが堂に入っててまぁ。 やはりアンドレイは良き息子であり良き軍人であり良き男であり過ぎるのだ。だから内心の葛藤苦悩を押し込んでナターシャとの婚約をいともあっさりと破棄できる。彼が立派な男というピエールのように妻が浮気していても平気で裏で酒かっくらってるくらいの隙があった方が良かったのに。 そんな完璧主義の父と完璧を目指す兄の犠牲になっているのが妹のマリア。引っ込み思案のマリアはエレーヌみたいに調子のいい言葉がぽんぽん出てこないためにナターシャに誤解される。本当なら家格が遥かに上の彼女が独りでナターシャを訪ねて謝りに行くって相当勇気のいることなのに。 反対に人がそれほど善でないことも弱い事も知っているピエールはナターシャに優しい。このシーンの後彼女を慰めて「もし今僕が独身だったら跪いて愛を乞うのに」と告げる場面を見ながら「いけ!そのままプロポーズしろ!」と思った人が何人いたことだろう。 第六話 いやー今回のナポレオン文句なしにかっけーでした。「ロシア皇帝自身がこの事態を招いたのだ」「ロシアは余が頂く だが気にするな 君のせいじゃない」アレクサンドル1世と格が違いすぎるというか。 クトゥーゾフ将軍役のブライアン・コックスはドーロホフ役のトム・バークのおかーさんとドラマスクールの同級生だったそうです。 父が死んで悲しいのは確かだが長い重しが取れて明るい表情が見えるようになってきたマリア「運命を感じますね」「人生には驚くような事が起きますね」と笑顔を向けるニコライとの間に恋が芽生えてお母様大喜び。話を聞くソーニャの表情ががらっと変わる。それを見ているナターシャ。 「フランス語に磨きをかけておいた方がいいかも」という既に日和ってるモスクワの貴族達を尻目に最前線で戦うクトゥーゾフ将軍の決意が熱い。この人達が一番祖国を思ってる「そして思い知る。自分達は無敵ではないと。ここは我々の土地だ。一戦も交えずモスクワに入れるわけにはいかん」 確かに護衛もつけず戦場へのこのことやってくるピエールが呑気に見えるが最後かもしれないから戦争を知る目的と共にアンドレイにナターシャの事を告げに来たのか?と思えばオトコギかも。アンドレイを驚かせたピエールも自身がドーロホフに仲直り宣言されるとは思ってなかったようだが。 第七話 前回「失うものは何もない」と同じ台詞を口にしたピエールとアンドレイ。育てるべき息子や父、妹がいてもそう言えるストイックすぎるアンドレイ。一方妻との間が冷え切っていて奉仕精神が豊かだからこそそう言えるピエールとは、言える理由が違うんだね。 それにしても大砲ばんばん撃ってくるのに一列縦隊で敵軍に行進ってどうなのロシア軍。アンドレイ「怯むな」とかそういう問題ではないよ。 末っ子のぺーチャに「なぜ手遅れになるまで何もしないの?」とぴしりとやられていたロストフ伯爵。この人は退廃的で何も変わらないロシア社会ではそれなりにうまくっやっていけたのだろうけれど、時代の変化に心が追いついていけなかったのだなぁ。 「来たぞ モスクワだ あの美女を生かすも殺すも我々次第 真の文明というものを教えてやる ロシアの新しい夜明けだ」今回最後に負ける役どころなのにこんなにカッコよくていいのかナポレオン。彼は芯まで革命家なのですねぇ。 戦場でハイになっていたかと思えばモスクワに帰還したら暗殺者になっていたり、家を接収したフランス軍の兵士と酒飲みながら「女は大勢知っていますよ 恥ずかしながら でも心から愛した女性は一人しかいない」と恋バナし始めたり、いろいろ振り幅の大きいピエールが面白過ぎる。 「ハエは僕に愛されたがっていた だから僕はハエを愛した」そういえば今日はアンドレイ様もいろいろとポエミーだった。この人も基本的には美しいものしか見ようとしなかった人なのかも。 彼の両脇にマリアとナターシャが跪く場面は不遜ながら、マグダラのマリアと聖母マリア、二人のマリアに看取られるキリストのようだったよ。美しいものだけを回想しながら亡くなっていくのもいかにも彼らしいというか。 最終回 「悩むのはいっときでいい 引きずるな 先は心配するな」 思いつめるピエールに息をして目の前のジャガイモを美味しく食べる事を教えてくれた農民出身の兵士プラトン。名前の通り哲学者みたいな人だったな。後から出てくるピエールの食事シーンと共に思い出す印象深いキャラ。 予告通りドーロホフ大活躍回。常在戦場を地で行く人ですな。退却するロシア兵をゲリラ戦で殲滅する作戦を話しあう時の台詞「俺 このやり方好きだ!楽しくて仕方がない」ええ、ええ、あなたはそうでしょうとも!フランス軍に混ざり捕虜の数と兵の数をあっさりゲットするシーンもさすが。 ロストフ家の末っ子ペーチャがゲリラ戦で亡くなる場面は作品中の悲劇の一つ。彼の登場シーンでまず気になるのは頭に対する帽子の大きさ。彼のやりたい事=憧れと手柄をあげたい希望という戦争に対するイメージ=理想と出来る事=能力、現実のアンバランスを如実に出しているようでもう。 この結婚で本当にいいの?と多くの視聴者が思うだろうマリア・ボルコンスカヤ。序盤はとにかく唇を噛みしめて舌を向いてひたすら専制君主の父に耐え兄との軋轢の板挟みに悩んでばかりだったが演じる俳優がうまく変化をつけていて、後半本当に表情が豊かになっていくんですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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