映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさんは、正月箱根駅伝を見たり、東京マラソンを見たりしますか？
私は青学の三連覇がかかっている箱根駅伝を見ました。自分はさすがにできませんが、よくやるなぁ、と思っています。
さて、この映画の主人公も、ある理由から一念発起してマラソンに挑みます。その結果は…。

ラン・ファットボーイ・ラン　走れメタボ
RUN FATBOY RUN

監督＆出演
デビッド・シュワイマー

出演
ハンク・アザレア　タンディ・ニュートン　サイモン・ペッグ

　ロンドンマラソン当日。テムズ河岸通りを駆け抜ける何千本もの足、足、足。その中の頼りなげな二本の主が、デニス・ドイル。体の締まりもツキもない彼が出場する理由、それはひとえにリビーの尊敬(というか愛)を勝ち取るため。この男は5年前、お腹に子がいる彼女を置いて、結婚目前で逃げ出したのだ。そして彼と肩を並べて走るのはリビーの新恋人。ハンサム、勝ち組、スタイル抜群のライバル相手に、どうするデニス。

　冒頭は結婚式のシーン。卒業では恋人が花嫁をかっさらうのに、この映画では、何と花婿デニスが式を逃げだしてしまう。逃げているうち彼の服装が変わり、ちょっと体型もふっくらとする。そして追いかけられていたはずの彼が、泥棒を追いかけており｢Run Fatboy Run!走れ　メタボちゃん｣(原題)と嘲られている。

　ダメ男デニスは結婚から逃げたくせに恋人とその息子ジェイクには未練たらたら。新しい恋人が現れなければ、おそらく「このままでもいいや」とずるずる今の関係を続けていたようなだめんず。ところがリビーの恋人ウィットが、ヘッジファンドマネージャーでルックスもよくて体もよくて（デニスが目を丸くしてある部分を見てた！）…と、自分が何一つ敵うところがないとわかってから、にわかに落ちつかなくなってくる。一念発起というよりは、なりゆきでウィットがうちこんでいるマラソンに参加することに。

　基本はコメディながら、テーマはダメ男の頑張り礼讃。後半になって、あれほど完璧に見えたウィットが次々と馬脚をあらわすのが出来過ぎの感もあるが、ラストが決まっていると思えば笑って流せる。それに、メタボと言われるほど腹は出ていないようだ。

　レース中に曰くありげに登場したデニスが追いかけていた泥棒は、てっきり彼（彼女？）を追いかけてデニスがすごいスピードでゴールするというオチかと思った。

　『フレンズ』に出演していたデビッド・シュワイマーの監督デビュー作。本人はレース中にデニスにビールを渡す男としてちょい役出演。

映画「ラン・ファットボーイ・ラン　走れメタボ」
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