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May 22, 2017
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みなさん、こんばんは。
皆さんも沢山ベストセラーを読んできましたよね?でもベストセラーだからって、常に名作と言われるとは限らない!名うての書評家二人が名作ぶったぎり!

百年の誤読
岡野宏文(著者),豊崎由美(著者)

 雑誌ダ・ヴィンチで連載が始まった時、ぱっと見て「何だか堅そうなタイトルだなぁ」と思い、正直全く読む気が起きなかった。ところが、第二回の冒頭に挙げられた岩野泡鳴『神秘的半獣主義』の引用箇所を読んで、目が点になってしまった。例えるならば、打とうと思っていたらいきなり魔球が飛んできてびっくりしたアニメ『侍ジャイアンツ』の打者とでも言おうか(ああマニアックな)。
「な、何なんだこれは。」
次に思ったのは「何でこんなのがベストセラーなんだ? わけわからん。」
更にわけの分からぬ怒りまで湧いてきた。
「こんなのがブンガクか? こんなので作家やれたのか? この時代の人は、一体何を考えていたんだ!」
そして次に来たのが興味である。「他にどんなのがベストセラーだったんだ?」

 こうなるともう止まらない(といっても連載は月に一回2ページなのだが)。
1. その時代のベストセラーの概要
2. 自分の読書傾向(個人の嗜好)とベストセラー(社会の嗜好)との距離感
を知るために、雑誌を購入したら先ず読み、しかる後にページを必ずスクラップしておいた。

 全ての連載を読み終えて、意識したわけでもないのに、つくづく自分がベストセラーを読まない傾向にあった事がわかった。実力と人気は、必ずしもイコールでない。それでも好きな作家達が皆不人気なのかと暗くなっていたら、連載第九回で中島敦の『山月記』が取り上げられていた。その年のベストセラーであり、著者両名の評価も高い。畏れ多いが、何だか不遇の息子を褒められたような気分になって、連載に一層の好感を抱いた。第16回で取り上げられた1974年以降からは、自分でも何となく覚えがあり、「そういえばそうだったなぁ。」と『あの時代』を追体験するような思いも加わった。取り上げる箇所がそれぞれ絶妙で、おかげで今まで「不朽の名作」というラベルがまぶしかった作品の数々も、随分と近しい存在となった。ネタばれが巧妙に避けられているのも好感が持てた。「これは読むまでもなかろう」と思った作品もある一方で、「是非読んでみたい」と思った作品も一つではない。読書世界で壁に行き詰まっている人や、名作という呼び名に怯んだ事のある人だけでなく、自分の読書眼を信じてらっしゃる方にも、是非読んで頂きたい一冊である。


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最終更新日  May 22, 2017 12:00:36 AM
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