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June 29, 2017
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みなさん、こんばんは。ホログラムってご存知ですか?

この本は、アラブの王様にホログラムを売ろうとするアメリカのセールスマンの物語です。

王様のためのホログラム
A Hologram for The King
デイヴ・エガーズ
早川書房

舞台はサウジアラビア。王の名を冠した建設中の大都市キングアブドゥッラーエコノミックシティ(KAEC)に、ホログラム技術を売り込むためアメリカから送り込まれたアラン・クレイ。しかし国王陛下の予定はなかなか判明せず、運転手兼ガイドは変人、首にはできものができるし、何もかもが思ったように進まない…崖っぷちのアランは逆転できるのか?

 アメリカといえば大量消費、大量生産というイメージが一般的だったのはひと昔前のこと。今では中国が世界の工場と言われ、人件費が高くなれば、マレーシアやインドなどアジア諸国が手を上げる。そして日本の高度経済成長と同じく、偉大な国アメリカを支えてきた人達は、道半ばで放り出される。主人公アランもその一人で、未だ世界の工場でいられた時代を知っている父からは猛反発を食らう。とにかく時間だけはあるので、同じように待つ身の人達との交流や、訳ありの運転手兼ガイドとのやり取りがユーモラスに描かれ、時折父との確執を含めた今までの自分の人生が挿入される。それによって読者にもアランの人物像が浮き彫りになる。悪い人ではないけれど運が悪い所になぜか行き当たるというアランは、困り顔の似合うハンクスとそうイメージは違わないように思われる。

 売り込みにきたもののなかなか目指す相手に会えないストーリー展開はカフカの『城』やベケット『ゴドーを待ちながら』を彷彿とさせる。アランが売ろうとしているホログラムも実際にはないものであり、アランは幻を売って今はなき威信を取り戻そうとするアメリカの投影にも受け取れる。映画では主人公が前向きな理由で留まることを決めるが、原作のニュアンスはやや異なり「もはやアメリカに戻っても何もないからここで何か見つけねば」という消去法的選択になっている。前向きと取るかは難しいところだ。

 原作にほれ込んだトム・ハンクスが発売2日後に作者にコンタクトを取り、彼の主演で映画化。日本でも公開済み。


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最終更新日  June 29, 2017 12:00:11 AM
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