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映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

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August 18, 2017
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みなさん、こんばんは。今日はちょっと蒸し暑いですね。
LGBT映画シリーズ最終回はイタリア映画の紹介になります。

あしたのパスタはアルデンテ
MINE VAGANTI

 パスタ会社社長の息子トンマーゾは、家族には経営学部と偽って文学部を卒業し、小説を執筆していた。さらに大きな秘密を抱える彼は、長兄のアントニオが新社長に就任する食事会でそのことを告白しようとした矢先、兄が驚がくの秘密を発表。トンマーゾは何も言い出せないまま、兄の代わりに会社の経営を任されてしまい……。   

 冒頭。泣きながら歩く花嫁。ヒールをはいた花嫁は、器用に石段をのぼりある家へ。白髪の女性が何かを悟ったように見つめている。家の中にいた男性も花嫁を見る。花嫁は隠していた銃を持ち自分の胸に当てる。もみあいになり、やがて銃声。そして現在へ。

 現在シーンで、先ほどの花嫁のシーンとカットバックで映った女性は、この家のグランマであることが分かる。つまり冒頭シーンは祖母の過去なのだ。グランマはこの家で“爆弾”と呼ばれているが、彼女と義弟が会社の草創期を支えた事が家族との会話で説明される。単なるお騒がせお婆ちゃんではない。

 原題は‘MINE VAGANTI’=浮遊する地雷という意味。ぼけているように見えて危なっかしい祖母だけの事を指すように見えるが、この家族が抱えている地雷はこれ一つではない。夜になると窓を開けて‘泥棒’が入って来るのを待つ叔母ルチアーナ、共通の秘密を抱えていたアントニオとトンマーゾ、父親に「ナポリ生まれの男なんて夫に持って!」と言われて、はなっから実力を認められていない二人の姉エレナ。一つ間違えれば、一族どころか祖母が頑張って立ちあげた一族の事業すら危うい地雷がごろごろと転がっている。兄の衝撃の告白でぐらついている一家を支えようと、家族皆が頑張るが、ただ一人父親だけは変わろうとしない。兄がだめなら弟に後を継がせて自分が望む未来を実現させようとし、自分の価値観と相いれない兄を拒絶する。家族&その背後にあるイタリアの価値観Vsアイデンティティの狭間で男性が悩む一方、男性優位社会で実力を発揮しよう、認められようとあがいている女性達も描かれる。普通でない自分に戸惑い、普通でない自分はダメなのか?と自問自答。そんな若者&頑固な中年世代の価値観を打ち砕いてしまうのは、「普通って何なのよ」という台詞を吐くグランマ。自ら爆破するまでの決断をしなかったトンマーゾの視線の先にいる二人と、彼がどうつきあっていくのかは、読者に委ねたオープンエンディング。監督の人間を見る目が暖かいことが分かる作品。
 




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最終更新日  August 18, 2017 01:30:21 PM
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