映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。いよいよクリスマスですね。街の灯りがにぎやかです。
今日から三日間は貧乏お嬢様シリーズをご案内します。

貧乏お嬢さまと王妃の首飾り　英国王妃の事件ファイル5（コージーブックス）
Naughty in Nice
原書房コージーブックス
リース・ボウエン

　いつもは気楽な一人+メイド暮らしの公爵令嬢ジョ―ジ―だが今回は勝手が違う。兄嫁フィグが妊娠中でスコットランドを出てロンドンに滞在中だからだ。ところが兄の家族達はは招待を受けたリヴィエラへ行くのでこの家を閉めると言い出したからさあ大変！居場所を失ったジョージーが英国王妃に助けを求めると、盗まれた「嗅ぎ煙草入れ」の奪還を命じられる。消えた財宝の行方を追って、南仏ニースへと向かう豪華寝台列車ブルートレインに乗りこんだジョージーが出会ったのは、あのココ・シャネル！シャネルたっての要望で、ジョージーは王妃の首飾りを身につけてランウェイを歩くことに。ところが、ショーの最中に首飾りが忽然と消えてしまった！王妃の宝を取り戻しに来たはずが、さらに消失するというまさかの大失態に、ジョージーは真っ青。

　奔放な親友ベリンダ、母娘セットで敵意を向けてくるシンプソン夫人、出不精の祖父といういつものメンバーに、実在の人物ココ・シャネルまで登場する第五弾は舞台もリゾート地リヴィエラとあってかなり豪華。リゾート地で王妃の命令とは言え泥棒まがいの真似をしなければならなくなったジョージ―は、女性連れのダ―シ―を見て大ショック！この真相を最後に持ってくるためか、今回ダ―シ―の登場場面が少ない。そのかわりにハンサムで大富豪のフランス貴族が現れ、殺人事件の容疑者扱いされてしまった彼女を優しく慰めてくれる。ダ―シ―は｢あんな奴やめとけ｣と言うが、もともとダ―シ―に怒っているジョージーには逆効果。えーこのままくっついちゃうの？と心配(期待？)した読者もいたはず。

　こちらも毎回お約束だが、ジョージーをただで使える召使くらいにしか思っていないフィグを、兄嫁やら母親の華麗なる知り合いやらを使ってぎゃふんと言わせるシーンにちょっといい気分になったりする。きっとシリーズに馴らされているんだろうなぁ。

　今回は更に｢カジノで全財産すってしまった父｣の知られざる過去が明らかになる結構ショックな話なのだが、終盤近くで事実が明らかになったため、ジョージ―があまり引きずってない感じ。その後の巻にもあまり登場しないのが意外。フツーの感覚なら結構ショックだと思うのだけれど。




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