映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。
今日から選抜高校野球が始まりますね！

今日からリ―アム・ニーソン出演作品を紹介します。

フライト・ゲーム
NON-STOP

出演
リーアム・ニーソン　ライナス・ローチ　ジュリアン・ムーア　ミシェル・ドッカリー

監督
ジャウマ・コレット=セラ

　ニューヨークより146人の乗客乗員が搭乗した、ロンドンへと向かう旅客機。その警備を任されている連邦保安官ビル・マークスのもとに、1億5,000万ドルを指定口座に入金しなければ20分おきに機内の人間を1人ずつ殺害するという異様な犯行予告メールが届く。限定されたネットワークからメールが送信されたことから同僚が犯人ではないかと思いつつ、犯人の特定に奔走するビル。そしてメールの内容通りに、機内で1人ずつ人が命を落とす。やがて、地上から犯人が指定した口座はビルのものであることが判明する。

　リ―アム・ニーソンは大きい。『レ・ミゼラブル』『マイケル・コリンズ』でもその大きさで相手を凌駕する。アクションにもってこいなのにその種の映画主演がやってきたのは結構遅かった。凄腕のパパが家族を守るために奔走する『96時間』以来『特攻野郎Aチーム』のリーダーはまわってくるわ、シリアスものよりアクション映画の出演数が多くなっている。

　ただ大きい男が右往左往する様がおかしいのも皆わかっているので『96時間』ではどんな敵も倒す力を持つにも関わらず娘にはメロメロなどという弱さを必ずキャラクターにつけてくる。本作でも冒頭「すまない。私を信じてくれ。大丈夫だYeah. I know, I'm sorry. No, no, you can trust me. I'm fine.」と言うそばから傍らに酒があり、そこから飛行機に乗って来るシーンがある。あらかじめ彼は完全無欠ではない事が観客には明かされる。

　やがて彼の弱さは乗客にも知れる。本来なら2人体制の捜査官が任務にあたるので、乗客も信用しやすいが、1人となれば地上が疑うように捜査官がテロリストに寝返ってもわからない。逆に捜査官は自分で身の証を立てなければならなくなる。見えない敵は地上から監視しているわけはなく、機上に協力者がいる。自分もいる機を吹っ飛ばすと予告するなら犯人だけはどうやって逃げようというのか？となると運転できる技術を持っているパイロットすら怪しい。また協力者としては乗務員も例外ではない。誰も信用できない中での孤独な男の戦いが、タイムリミットつきで展開される。アクションは狭い機内で制約が多いから派手にとはいかないが、あの手この手で容疑者枠を外していく捜査官と、彼に不審を抱く乗客との目に見えない心理戦が楽しめる。


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