映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。　
ピアース・ブロスナンといえばテレビシリーズの主役から人気が出てジェームズ・ボンドを演じたことで有名です。
しかし意外と早く降板しました。その後の彼の作品を紹介します。

スパイ・レジェンド
THE NOVEMBER MAN

出演
ピアース・ブロスナン　オルガ・キュリレンコ　ビル・スミトロヴィッチ　ウィル・パットン

監督
ロジャー・ドナルドソン

　　ザ・ノヴェンバー・マンというコードネームを持ち、さまざまなミッションを遂行してきた伝説的CIAエージェントのピーター・デベロー。スイスで引退生活を送っていた彼だが、かつての仲間たちが何者かに殺害されているのを知って彼らを守ろうと動きだす。だが、元同僚で愛していた女性を殺され、その犯人が自分がかつて教育してきた現役エージェントメイソンであることを知る。彼と壮絶な戦闘を続けながら、事件の全体像をつかもうとするデベロー。やがて彼は、ロシア大統領選をめぐる陰謀の存在にたどり着く。

　「お前の事を何て言ってたか知ってるか？ノベンバーマンだ。お前が通り過ぎた後には誰も生きていない。Know what we used to call you Peter? The November Man. Cause after you passed through, nothing lived.」12月は永遠に訪れない、という意味？ビル・グレンジャーの小説「ノヴェンバー・マン」を実写化。

　当初ダニエル・クレイグがキャステイング（こちらも007経験者）。ドナルドソン監督自身はショーン・コネリーにやって欲しかったが、さすがに年齢のために断念。ドナルドソンは「ボンドのダークサイドをこの映画で出したい」と考えており、それを聞いたブロスナンがアプローチ。

「なぜ彼はあなたを嫌ってるの？彼はあなたを殺そうとしていた。なぜ？Why do you hate him so much? The man who wants to kill us. Why do you hate him? Huh? 」「俺もあいつが嫌いだ。彼は親友だI don't hate him. No. He's probably the best friend I've ever had. 」「友達は皆あなたを殺そうとするの？So, all your friends try to kill you? 」
「 Eventually.そのうちに」
追われる身になったアリスとの会話に出て来る彼＝デビッドとの関係がミソ。元師弟にして今は敵対する身だが、お互いに立場を割りきって殺すには情があるように見える。なぜならピーターはデビッドにこんなアドバイスをするから。
「人間になるか、人殺しになるか。どちらもは選べない。一方がもう一方を消し去ってしまう。You can be a human, or a killer of humans, but not both. Eventually one of those people will extinguish the other one. 」

彼等が表立って相手を裏切るか、手を組むかを表明したシーンはないが、そこは視線を交わしただけで相手の思っている事がわかっているエージェント同士。弟子が使命に生きるか、それとも窮地に立った師匠を助けるのか最後まで悟らせないのがポイント。どんなに予測しようとしても、出来ないのが人間心理だから。



【楽天ブックスならいつでも送料無料】スパイ・レジェンド [ ピアース・ブロスナン ]楽天ブックス