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みなさん、こんばんは。
新人警官が教育係の警官を撃ったニュースは衝撃的でした。19歳でも警官ならば拳銃が持ててしまう恐ろしさ。警官に向いていないのでは？

ピーター・トレメインの人気ミステリシリーズを紹介します。

修道女フィデルマの挑戦 （創元推理文庫 修道女フィデルマ短編集）
Whispers of the Dead and Other Stories From Whispers of the Dead & The Comb Bag
ピーター・トレメイン

王女様にして裁判官、そして弁護士。私達の前にスーパーレディとして現れる前のフィデルマを、まだ学生の頃から、裁判官として凛々しく法廷に立つ姿までを6篇の短編集で紹介。

　自信たっぷり、KY度が極めて高い今の彼女は、若い頃から…やはり変わらぬ彼女であった。
例えば「化粧ポウチ The Comb Bag」では、
王女の身分ながら｢私は単なる新入生の一人に過ぎないのだから特別扱いはやめて｣と言いつつも、先輩が用事を言いつけると｢そんなの規則じゃないから、私はやりません｣と正論を突きつける。いや、普通の新入生は、先輩の言うこと素直に聞きますから！正論で正面突破する時点で、やはりあなたはお姫様なのですよ、フィデルマ。

　6篇中2篇で、『不思議の国のアリス』の三月ウサギよろしく「たいへん、たいへん、遅刻しちゃう！(間違ってもこんな可愛い言い回しは使わない(笑))」と彼女が急ぐ場面がある。実は解説者も明かしているが、フィデルマのパートナーであるエイダルフとの初対面でも、彼女は遅刻しまいと急いでいる。そんなエイダルフとの共演作にして、ローズマリー・サトクリフが『第九軍団のワシ』で扱った消えたローマの第九軍団がテーマの「消えた鷲The Lost Eagle」、卒業試験がかかった大事なアタックチャンスの「痣The Blemish」、「死体は語るんです」などと、まるでミステリドラマ『ボディ・オブ・プルーフ』『BONES-骨は語る』のような事を言う「死者の囁き Whispers of the Dead」、フィデルマ本人の恋愛感情には無自覚なのに、他人の恋愛はよく見える「バンシーThe Banshee」、裁判官としての凛々しい姿とつい居眠りしてしまう可愛い？姿が拝める「昏い月昇る夜 Dark Moon Rising」収録。

　｢いうことをきかない一房の髪の毛｣云々という彼女のトレードマークはさほど作中で強調されていないが、表紙にはばっちり書かれている。


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