映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。今日はちょっと寒かったです。
財務省事務次官の言い方はなんでしょう。いじめた人に名乗り出ろと言っているいじめっ子のようです。事がセクハラだからもっと酷い。
この映画でも弱者が警察権力に苦しめられます。

チェンジリング
CHANGELING

出演
ジョン・マルコビッチ　アンジェリーナ・ジョリー　コルム・フィオーレ

監督＆音楽
クリント・イーストウッド

　1928年3月、大恐慌時代前夜のロサンゼルス郊外でシングルマザーのクリスティンは、9歳の息子ウォルターと暮らしていた。ある土曜日、彼女は同僚に泣きつかれて断り切れずに休日を返上して仕事へと向かう。暗くなって彼女が帰宅すると、家で一人で留守番をしているはずの息子の姿はどこにもなかった。5カ月後にまったく別の子供が戻ってくる。クリスティン・コリンズの不屈の戦いは、そこから始まる。相手は腐敗した警察組織だ。

　ロス市警による単独捜査でなく、当時既にフーヴァーが長官であったFBによる広域捜査が行われていれば、連続殺人犯としてもっと早く容疑者が絞れたのではないか、現在の感覚では思う。なぜ実際そうなっていなかったかは分からない。天使の街という呼び名とは裏腹の腐敗で市民から糾弾を受けていたロス市警が他への協力を要請しなかったのか、或いはFBIが現在のようではなかったのか。

　この映画は敵が特定しにくい。勿論少年達を殺害した犯人は敵だが、クリスティーンにとっては協力してくれるはずの市も警察も全て敵だった。前者は当事者を捕まえ刑に処すれば終わりだが、後者は倒すべきものではないし、そもそも組織の体質自体が変わらないと問題は解決しない。だから後者の方が厄介だ。警察が精神病院と手を組んでしまえば、いとも簡単に狂人が成立して外界との連絡が断たれてしまう過程はあまりにもスピーディ過ぎて恐ろしく、他人事とは言えない。権威・権力を持つ者は常に監視されるべきであって、善良な市民を監視するべきではない。にもかかわらずこの後の社会はフーヴァーによる監視体制がより厳しくなり、現在に至る監視社会が出来あがっている。

　Wineville Chicken Murdersと名付けられた実際の事件を扱っている。クリント・イーストウッド監督は脚本を読んだその日に監督を決意。ヒラリー・スワンクとリース・ウィザースプーンがクリスティン役に応募してきたが、イーストウッドはプロデューサーのロン・ハワードがジョリーにするようアドバイス。当初ロン・ハワードは自身で監督しようと考えていたがスケジュールが合わずイーストウッドに譲る。イーストウッド自身もジョリーが母親であることから最終的に決定。


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