【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

コメント新着

お気に入りブログ

ファミリー・プラン New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

超絶多忙なので生存… 天野北斗さん

台風つづく ちーこ♪3510さん

松河屋老舗☆ fujiうさぎ=^・^=さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
April 21, 2018
XML
みなさん、こんばんは。
九州では霧島連山が噴火して、GW前だというのに観光に痛手ですね。

今日はフランスの名探偵、ヴァンコランが活躍するミステリを紹介します。

絞首台の謎 新訳版
The Lost Gallows
創元推理文庫
ジョン・ディクスン・カー

『髑髏城新訳版』でもそうだったのですが、どうやら人物紹介で遊ぶ事を覚えてしまったようです(誰が?)。今回も負けていません(何に?)。我らがバンコランはものうい長身の魔王―ひょいと片眉上げた魔王と相変わらずカッコいいのですが

リチャード・スマイル 運転席で首を切られ、ドライブを満喫
グラフィン 転がるうちに苔ならぬ甘い汁にまみれた石

 とうとう人外になっちゃいました。石ですよ石。

 さて、物語はバンコランと元ロンドン警視庁副総監でザ・英国紳士のサー・ジョンの会話で始まります。

「大陸型の犯罪は芝居がかってて常に意表をつかれるよ。君の事件簿にはずっと目を通しているんだが、肝を潰すようなのもあった。おぞましいまでの想像力―悪魔のしわざだ」


大陸型、というのは勿論イギリスではないヨーロッパ、ということですな。大陸の人々は衝動的でいけないよ、と。
これに対してバンコランは

「『感情先行型』と言って思い描くのは、さしずめ血相変えたフランス男が感情のままに短剣をつかんで情夫を刺す図だろう。そんなものはね、サー・ジョン、直情径行のしわざだよ。直情径行なアングロサクソン的だな。後先なく情婦を刺しておいて、女が本にはさんでおいた押し花に後から涙するような。君たちアングロサクソン民族には、およそ前後の見境というものがないのだよ。思い立ったら猪突猛進。殺意を催せば問答無用で急所をずぶり―ガリア民族とはおよそ相容れないね。いやしくも命のやりとりを、八百屋の店頭ばりの軽々しさですませてしまうなど」

衝動殺人やっちゃうのはイギリス人の方じゃない?と反論。そして返す刀で

「そこへいくと、ガリア的犯罪者はひねった趣向に目がない。隠し通路から入れるなら、間違っても表玄関へは行かないよ。しかも冷酷非情にそつなく、殺すとなればきっちり辻褄を合わせてくる。ここぞの見せ場はケレンをきかせた流麗な手さばきで―それこそが冷えた心根の証左だね。真情の発露は脈絡もなにもないのが常だ。本気で惚れた女を前にすれば、へどもどするのが関の山だろう。大仰に凝った恋愛詩なんぞ書くのは、すれっからしのドン・ファンぐらいなものさ。」

とばっさり。

 そうこうするうち、誰も置いたはずがないのに絞首台の模型は出るわ、死者がリムジンを運転するわ、実在した絞首刑吏を名乗る人物からするわ…とおどろおどろしい現実が次から次へとやってきて、気がつくとバンコランとサー・ジョンの英仏推理対決になだれ込む。なるほど、冒頭の会話はここへの伏線だったわけですな。

「この国の法律では証拠を求められる。君の見世物ばりの流儀は、こっちじゃ通用しないよ。帰納推理は君の十八番だろう。一つか二つの事実を真実だと仮定して犯行を推理、その上で証拠固めにかかる。派手やかだし、君の国の法律向きではある。だがね、英国警察がそんなことをしてみろ、大変だよ。警察官の真価は、熟練と忍耐と不撓不屈の闘志にあるんだ」

「早い話が蚤のサーカスの調教師が真骨頂という資質なわけだ」

をを、バンコランが煽ってる!さて、48時間後の晩餐をゴチになるのは果たしてどちら?

 まあ、シリーズものを読んでいる人には答えがわかっているんですけどね。










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  September 28, 2019 12:12:53 PM
コメント(0) | コメントを書く
[海外のミステリー&ファンタジー小説] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.