映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。また最強の台風が来てますね。
映画ポプラの秋を見ました。

ポプラの秋​
The Letters

出演
大塚寧々　中村玉緒　本田望結　村川絵梨　藤田　朋子　内藤　剛志　宮川　一朗太

　8歳の少女・千秋は、母親と一緒にポプラ荘というアパートへ越してくる。新たな場所での生活への不安と期待、大好きだった父がいなくなった深い悲しみが入り交じる中、千秋はポプラ荘の大家と出会う。亡くなった者たちのいる天国に手紙を届けられると話す彼女を不思議に思いながらも、次第に心を通わせていく千秋。やがてその言葉を信じ、父への思いをつづった手紙を書いて大家に託すが……

　特典映像は出演者のコメントが載っていた。その中で宮川一郎太さんが「‘はい泣いて！’と言われると何度でも同じようにぽろぽろと涙を流す事が出来る。あの演技力は素晴らしい。」と今回初主演の本田望結ちゃんを大絶賛。ちょっと前の事になるので、今の本田望結ちゃんはドラマ『バイプレイヤーズ』で中学生役が演じられるようになっている。そういえば上海国際映画祭に招待されて監督と二人会見に臨んでいたが、流暢な中国語で観客を喜ばせていた。末恐ろしい子役だ…。

　自身が「ああこの子うまいな」と思ったシーンは冒頭近くに出て来た。行くあてもなくただ電車に乗り、見知らぬ町で降り立つ母は、娘を顧みることなくすたすたと歩いていく。その後を千秋が不安そうに母親を見上げながらついていく。母親の表情は見えていないはずなのに、普通ではない様子を感じ取って心配そうに見守っている感じがよく出ていた。

　いくつか時制を入れ替えてきている。冒頭のシーンも複数回出て来るし、「ある日アパートに行ったら大家さんがいなくて戻ってきたら大家さんと母親がいて母親が泣いていた」エピソードも後に真相が明かされる。その事によって現在に至るまで距離があるように感じていた母親の本当の気持ちと、加えて意地悪婆さんのように見えていた大家さんの優しさが、セットでクライマックスに押し寄せて娘ならずとも涙腺を刺激する。

　人気作家・湯本香樹実の小説を実写化。飛騨高山でオールロケ。さるぼぼも出て来る。


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