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November 4, 2018
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みなさん、こんばんは。
ソフトバンクが勝って、日本シリーズが終わりましたね。

二回続けてヘレン・マクロイ作品を紹介します。

悪意の夜
The Long Body
ヘレン・マクロイ
創元推理文庫

ウィリング博士もの最後の未訳長編。未訳理由はやはり探偵の出番がかなり少ないことだろう。何せウィリングが登場するのはp271中のp187、物語の7割だ。それまでは夫ジョンの死に不信を抱く妻アリスの独自行動が描かれる。読者はウィリング博士者だという事がわかっているので「いつ彼が出てくるの?」とイライラしたのでは。

 やけに強調されるのは、冷戦時代人々がどのように感じていたか。
「二つの対戦にはさまれた時代のヨーロッパは、いわば仮面舞踏会のようなものだった。そこでは圧制者は民衆に支持される指導者であり、民衆に支持される指導者が圧制者になった。平和主義者は戦争を始めたがり、戦士が平和のために祈った。自分の右手に自分の左手がなにをやっているか気づかせまいとするスパイや密告者がうごめく世界なのだ。よって、国務省の外交官は、スパイや密告者の左手にポケットのなかの小銭や機密書類を探られていても、気づかないふりをして右手の握手に応じなければならない。」

「突然襲いかかる危機的状況というのは、長年、彼女にとっていわば日常茶飯事だった。身の危険にさらされたことも一度や二度ではない。しかもしばしば、そういう局面を勇敢にそつなく乗りきることが重大な使命だった。アリスのちょっとした言葉や身振りはすべて、国の代表であるジョンの仕事に少なからず影響を及ぼしたからだ。神経衰弱にかかってはならず、疲労を見せてはならず、短気を起こしてはならず、その他どんな些細な心の動きもあらわにしてはならなかった。つまり、口ごもったり、つっかえたり、まごついたり、状況にふさわしい言葉を探して迷ったりするのはご法度。機転が利かなくてぼんやりするとか、つまらないことや無駄なことをうっかり言ってしまうとか、そうした贅沢は決して許されなかったのだ。」


 家族ですらスパイまがいの精神力が必要だったのだから、さぞやアリスも洞察力に優れていたのか?と思うが極めて普通で、息子が思いを寄せている相手として現れた女性に、かなりわかりやすく詮索している。解説にも書かれていたが、せっかくファム・ファタルっぽく登場した女性をやけにあっさり退場させたのがストーリーの単調さに祟ってしまった。


悪意の夜 (創元推理文庫) [ ヘレン・マクロイ ]
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最終更新日  November 5, 2018 06:51:33 PM
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