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December 1, 2018
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みなさん、こんばんは。
ミステリといえばやはり主役は名探偵。ですが脇役がいてからこそ彼等も輝きます。
今回はワトソン役にスポットを当ててレビューを書いてみました。

黄色いアイリス (ハヤカワ文庫)
The Regatta Mystery and other stories
アガサ・クリスティ

「あっ、わかった! そうだったのか。」
探偵小説には、前述のような台詞を口にする相棒がつきものだ。
彼等は大概、名探偵より数テンポ遅く事件の真相に気づき、いかに探偵の推理力が優れているかを際立たせる役割を負う、いわば引き立て役である。
しかし同じ引き立て役でも、探偵のキャラクターによっては、随分ばつの悪い思いをさせられる。とりわけ顕著なのが、クリスティーが生んだベルギー人の探偵・エルキュール=ポアロの友人にして医師、ヘイスティングスだ。彼はポアロに始終ロマンチストぶりをからかわれ、「西部の星盗難事件」(「ポアロ登場」収録)では、何とかよい所を見せようと余計な口出しをしたために、穴があったら入りたくなる思いをする。いくら友人といったって、そんな経験をさせられるのは、気分のいいものではないだろう。

 一方、探偵は彼をどう思っているのだろう? 友人とはいえ、有効なアドバイスもできないのなら、いない方が推理がはかどるのでは?

ここに、本書収録の「バグダッドの大櫃の謎」と登場人物の名前も事件の概要も同じ「スペイン櫃の秘密」(「クリスマス・プディングの冒険」収録)という作品がある。但し、前者にはヘイスティングスが登場し、後者には登場しない。さぞや後者では迅速に推理を進めているかと思いきや、彼はイライラしている。そして秘書のミス・レモンを彼の代わりに据えていろいろ質問を試みるが、望む結果は得られない。結果彼は、ヘイスティングスの不在を大いに嘆く。一方「バグダッドの大櫃の謎」では、メインとなる事件についてヘイスティングスが
「ドラマにしてもいいような筋立てじゃないか。」     
と言うと、早速ポアロは
「そういうドラマがたしかあったっけ。」 
とまぜっ返す。そして、「君等イギリス人のやり口は」と批判しつつも、いかにも愉しそうに推理を進めている。一方、ヘイスティングス不在バージョンの「あなたの庭はどんな庭?」(本書収録)では、ポアロはまたもやミス・レモンに代役を求めている。やれやれ、推理以外の所では、君は学習しないのかね、ポアロ君。
さて、ヘイスティングスがいる時といない時で、一体何が違うのか?
知りたい人は是非本書を御覧あれ。そうすれば、先に挙げた質問の答えもおのずとわかるはずですぞ。


黄色いアイリス (ハヤカワ文庫) [ アガサ・クリスティ ]​​楽天ブックス






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最終更新日  December 1, 2018 12:00:41 AM
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