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カテゴリ:海外のミステリー&ファンタジー小説
みなさん、こんばんは。
12月になりましたね。 今日もアシモフのミステリシリーズを紹介します。 黒後家蜘蛛の会3【新版】 Casebook of a Black Widowers アイザック・アシモフ 創元推理文庫 特許弁護士、暗号専門家、作家、有機化学者、画家、数学者。いずれも専門分野を持った面々が女人禁制で集まる黒後家蜘蛛の会では、毎回ゲストを招いて美味しい料理と知的な会話を楽しむ。しかしゲストが謎で悩んでいると打ち明けると、会話はにわかにそちらに集中し…。 「名探偵 一同集めてさてと言い」などという言葉もあるが、本シリーズの名探偵は皆を集める必要はない。なぜならば最初から皆がいる場所で推理を開陳すれば良いからだ。えっ?なぜ名探偵が、いつもいつもその場に居合わせるの?それは彼が黒後家蜘蛛の会が開かれるミラノ・レストランの給仕だからだ。今回は彼の凄さを知らないゲストが「給仕さん」と呼ぶシーンもあり、シリーズを既に読んだ人は思わず笑ってしまうのではないか。 ここらで名探偵の名を紹介しよう。彼の名はヘンリー。「六十代を迎えて皴ひとつない顔」は女性にとっても羨ましい。更に知性も加われば言う事なしだが、なぜか彼の周りには残念ながら艶話がない。話のエンドは「君は素晴らしいよ」と言われたヘンリーの台詞で終わることが多いが、よくよく見ると、単にお礼を言っているだけではない。例えば「ロレーヌの十字架」のラスト。 「ただ頭が単純なだけでございます。もっとも、馬鹿というわけではございませんけれども」 あれ、これ、実は、謙遜してない? また、ある時は 「確かにわたくしは時に正しい答を見つけ出すこともございますが、それは皆さまが問題をきれいに整理してくださいますからで、それなくしては、わたくしはただ途方に暮れるばかりでございます」 (「スポーツ蘭」) と謙遜するものの、メンバーから「へりくだり方がわざとらしい」と言われ、続きの台詞 「わたくしはたまたま目の前にありますものを、ありのままに見ることを存じておるだけのことでございます」 と「自分はフツーなんです」を強調すればするほど、皮肉に感じる人もいるからなぁ。 このあたりが独り身の理由なのか。それともこの先彼にもロマンスが訪れるのか。 隠せども自分が出てくるあたり、作品に自分の名前を出すアシモフらしさが出ているのかも。 「ロレーヌの十字架The Cross of Lorraine」「家庭人The Family Man」「スポーツ欄The Sports page」「史上第二位Second Best」「欠けているものThe Missing Item」「その翌日The Next Day」「見当違いIrrelevance!」「よくよく見ればNone So Blind」「かえりみすればThe Backward Look」「犯行時刻What Time Is It?」「ミドル・ネームMiddle Name」「不毛なる者へTO the Barest」収録。毎話の最後にアシモフの後書きがついている。 黒後家蜘蛛の会3 (創元推理文庫) [ アイザック・アシモフ ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 3, 2018 12:00:27 AM
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