映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。ここ最近の天気は変ですね。
何なんでしょうね。12月なのにこの暖かさ。

ところで、この映画にもある不思議が出てきますよ。

アデライン、100年目の恋
THE AGE OF ADALINE

出演
ブレイク・ライヴリー　ハリソン・フォード　キャシー・ベイカー　エレン・バースティン

音楽
ハンス・ジマー

　サンフランシスコの市立資料館に勤務する29歳のきれいな女性ジェニーは、ある年越しパーティーで出会った青年エリス・ジョーンズと恋に落ちる。彼の両親の結婚記念日に招待されたジェニーが実家を訪ねると、初対面のはずのエリスの父親ウィリアムから「アデライン」と呼び掛けられる。それは、ウィリアムが以前真剣に愛した女性の名前で……。

　『ベンジャミン・バトン』は時間を逆行するがアデラインの時間は止まったままだ。それでも周囲の人も物もどんどん変わっていく。好きになったとしても、相手だけが年を取り、やがて自分の秘密は気づかれてしまう。それより何より、相手と年を重ねられないことの方が辛い。世の中アンチエイジングが盛んだが、自分一人が若くても誰一人分かち合うことができなければつまらない。事故によって特異体質になったので、アデラインの娘は年を取り介護を待つ身だ。子供に先立たれることもまた辛い。

　さて、100年以上生きていたアデラインの恋のお相手だが、あまりぱっとしない。もちろん金持ちで才能があるヤングエグゼクティブ。髭面だけど向こうの基準で言えばイケメンなのだろう。だが、今まで何人もの相手に出会ってきたのになぜ彼なんだろう？という強いインパクトはなかった。

　むしろ彼の父親でアデラインにプロポーズしようとしたウィリアムの方がぴったりの相手に思えた。もちろんウィリアムは年を取って妻もいて子供もいるが、アデラインが自分の事を母親だというのに安心して語りだすその話しぶり、熱の入れようときたら、プロポーズをしようと待ち続けたあの頃と少しも変わっていないようだった。ここはさすが熟練のハリソン・フォードの演技力なのだろう。アデラインへの気持ちはもしかしたら息子よりも強いのかもしれない。それでも、若く未来ある息子と共に行く道を勧める父親を選んだウィリアムはとても素敵だった。


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